各国の海上保安機関トップが集まる「世界海上保安機関長官級会合」の開会式が31日、東京都内で開かれた。海上保安庁と日本財団が主催し、3回目の今回は過去最多の約100の国と地域、機関が参加。海賊対策や船上の労働環境など、海を巡る課題への各国の先進的な取り組みを紹介し合い、解決に役立てる狙いがある。11月1日まで。
開会式であいさつした海保の石井昌平長官は、グローバルな課題に対処するには対話が必要とした上で「各国の優れたアイデアを共有する有益な会合にしたい」と述べた。日本財団の笹川陽平会長は「海の平和と安全は皆さんに懸かっている。組織や国境を超えて連携しよう」と呼びかけた。