J1昇格&J2優勝 FC町田ゼルビア ホーム最終戦は大歓声と涙

10月29日に行われた、FC町田ゼルビアのホーム最終戦を取材しました。すでにJ1昇格とJ2優勝は決まっていましたが、スタジアムは歓声と涙に包まれました。

ゼルビアサポーター:「J2優勝!こんなに嬉しいことないよね」「(Q:優勝と昇格が決まった状態でホームに戻ってきて)勝って終わってほしいです」「みんなで盛り立てて、勝ちます。」

1万人を超えるサポーターたちでゼルビアブルーに染まった町田GIONスタジアム。スタンドでは、数えきれないほどの祝福のメッセージが揺れます。

小松キャスター:「ホーム凱旋となりました、FC町田ゼルビア。多くのサポーターたちが駆け付けた中で、今季の感謝を勝利で伝えたいホーム最終戦です」

左サイドバックで先発出場となった地元・町田市出身36歳の太田宏介。今シーズン限りでの現役引退を発表した太田、ホームでのプレーはこれが最後…この日はキャプテンマークをつけチームを引っ張ります。

サポーターはもちろん、ピッチに舞い降りた鳥までが注目するホーム最終戦、先制したのはゼルビアでした。前半開始わずか3分、平河、ポストに当たったボールはゴールに吸い込まれます。ゼルビア、ホーム最終戦の勝利にむけ、大きな1点。さらに35分、FKを得たゼルビア。太田の直接フリーキックは惜しくも相手キーパーに止められますが、ホームラストゲームで何度も見せ場を作りました。後半29分に交代した太田にスタンドからは大きな、そして温かい拍手が送られます。

その後も、ベンチで仲間に声援を送り続ける太田、後半アディショナルタイムも残りわずか。そしてホーム最終戦を、見事勝利で飾ったゼルビア。表彰式では満面の笑みを浮かべていた太田でしたが、その後に行われた引退セレモニーでは目に光るものが…

太田選手:「18年間のサッカー選手としてのキャリアを終える決意をいたしました。これから町田は、J1という日本最高のステージで戦うことになります。これまで以上に熱いサポートと声援を、よろしくお願いします」

最後は、背番号と同じ6回胴上げをされ、ホームのサポーターに別れを告げました。

小松キャスター:「最後に町田でキャリアを終えることに関しては、どんな思いでしょうか?」
太田選手:「幸せ。幸せ、はい。その一言につきると思います」

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