強さは本物だった...矢板CC、大会記録で3連覇 ゴルフ・県クラブ対抗 那須小川GC、初出場で準V

3連覇を達成し、県ゴルフ場協議会の松本会長(右から2人目)から優勝カップを受け取る矢板CCの熊耳主将。Bクラスの和光(左端)、Cクラスの張田(左から4人目)

 県内トップアマが所属ゴルフ場の名誉を懸けて争う「第4回県クラブ対抗競技大会」(県ゴルフ場協議会、県ゴルフ場支配人会主催)が30日、市貝町の新宇都宮CC(パー72)で行われ、矢板CCが357で3連覇を飾った。5人のトータル3アンダーは大会記録。8打差の2位は365で那須小川GC、3位は373で鹿沼72CCが食い込んだ。

 大会は「県ゴルフ振興基金」を活用して開催。各チームはAクラス(5750ヤード、53年生まれまで)、Bクラス(6307ヤード、63年生まれまで)、Cクラス(6773ヤード、20歳以上)各2人の計6人でチームを編成し、上位5人の合計スコアで争った。

 過去最多の35クラブ、219人が参加。快晴微風の好コンディションの中、熱戦を展開した。

 矢板CCは張田巧(はりたたくみ)が68、後藤貴浩(ごとうたかひろ)と柳沼達男(やぎぬまたつお)が71、昨年優勝の立役者の和光利一(わこうとしいち)が72と安定し、2位以下を寄せ付けなかった。

 那須小川GCはAクラスの見山寛平(みやまかんぺい)が70とチームを引っ張り、初出場で堂々の2位。3位は68の坂本茂(さかもとしげる)が原動力となった鹿沼72CCが続いた。

 各クラスのベストグロスはAクラスが67で戸祭康夫(とまつりやすお)(日光CC)、Bクラスは72で和光、Cクラスは68で張田が輝いた。またAクラスでエージシュートを12人が達成した。

実力者そろえ隙なし 矢板CC

 矢板CCの強さは本物だった。上位5人の平均スコアはアンダーパーで他の追随を許さない。「勝って当たり前という評価のプレッシャーは相当なものだった。それに負けない個々の活躍は素晴らしい」と主将の熊耳邦男(くまがみくにお)は満面の笑みで振り返った。

 チームを引っ張ったのはCクラスで県知事盃一般男子の部3勝の張田巧(はりたたくみ)。4アンダー68をマークし、3連覇の立役者となった。

 やはり今年の県知事盃一般男子の部で21年ぶり2度目の優勝を飾った後藤貴浩(ごとうたかひろ)も71。新たに加わった県知事盃グランドシニアの部を制しているAクラスの柳沼達男(やぎぬまたつお)も71と3人で6アンダーだから手がつけられない。

 忘れてはいけないのがBクラスの和光利一(わこうとしいち)。シニア選手権を制している実力者はパープレーでしっかりと戦力として貢献した。

 6月はKGA主催の「関東倶楽部対抗」で県勢初の頂点に立った矢板CC。競技方法が異なるため当時と同じメンバーは3人だが、隙のない構成は周囲も認めるところだった。

 張田は「ゴルフは難しいので、軽々しく4連覇を目指すとは言えないが頑張りたい」と誓う。熊耳主将は「戦力を毎年整えるのは難しい。来年の事を言えば鬼が笑うが、4連覇を狙うしかないでしょう」と前を向いていた。

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