オーストラリアへの県議派遣案に反対討論を行った日本維新の会の大久保裕美（おおくぼゆみ）氏に対し、とちぎ自民党議員会など4会派が誤解を招く内容があったとして発言の訂正を求めている問題で、大久保氏は30日、佐藤良（さとうりょう）議長に回答書を提出した。細かい文言は訂正したが、主張は間違っていないとして4会派の求めには応じない形となった。
大久保氏が県議の海外視察に関して(1)詳細な行程表(2)全ての領収書(3)視察報告書－の3点を公開するべきだと主張した点に関し、4会派はこれまで通り行程を明示した報告書は県ホームページなどで公開予定で、公費負担となる支出の領収書は県議会事務局に提出すると反論。「あたかも公開していないように県民に誤解を与え、議会の信頼を大いに毀損（きそん）した」として訂正を求めていた。
訂正要求のあった発言について、大久保氏は回答書で「これまで報告書の公開等が行われていなかったと指摘したものではない」と主張。今回の視察に関する情報開示や過去の視察報告書の内容が不十分だったとして、「本来提供されるべき情報の種類、内容について問題提起した」と訴えた。
