男性会社員いじめ自殺で労災認定 三重・四日市労基署

自殺した男性の遺影を前に記者会見する両親=31日午前、名古屋市

 高圧ガスの販売などを行う会社に勤務していた入社2年目の男性社員=当時(21)=が2021年、いじめを苦に三重県四日市市で自殺し、四日市労働基準監督署が労災認定していたことが31日、分かった。遺族や代理人弁護士が明らかにした。今後、会社に対し損害賠償請求する予定。

 代理人弁護士によると、会社は「鈴木商館」(本社・東京)で男性は19年4月に入社。愛知県内の職場に配置されたが、うつ病を発症し、12月から休職した。復職後、20年8月に四日市市に転勤し、9月から現場監督業務を担当していた。21年1月に死亡し、遺書も残されていた。

 遺書には「いろいろと限界です」などと記されていた。

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