「24時間最大1000円」なのに3日で1万円超!? コインパーキングで“高額請求”のカラクリ トラブルを避けるには?

コインパーキングでよく見かける料金表示。この料金表示を巡っては全国的にトラブルが発生しているようです。コインパーキングの落とし穴について、四季法律事務所の森本明宏弁護士にお話を伺います。

【事例】 あるコインパーキング。 朝から夜にかけては30分100円、夜から朝にかけては60分200円と、時間帯と利用時間に応じた料金と並んで、24時間最大1000円と表示されています。 このコインパーキングに3日間駐車しました。72時間なので料金は3000円かと思いきや、請求額は1万円を超えたというものです。

3日で1万円超!? “高額請求”のカラクリ

アナウンサー
「このからくりですが、入庫から24時間は1000円。それ以降は右に記載されている時間帯と利用時間に応じた料金が適用されているんです。つまり残りの48時間は9600円で、あわせて1万600円となっているのです」

森本弁護士
「この例は24時間最大いくらというのがポイントです。この表示では最大料金が24時間ごとに繰り返し、翌日も適用されると誤認しやすいですね」

この表示、法律的な問題は?

アナウンサー
「この他にも、指定する時間内に入庫していなければ料金が適用されないといった例もあるようです。こうしたケースは法律的に問題ないんでしょうか」

森本弁護士
「こうした表示ですと、景品表示法という不当な表示などを規制する法律に違反している恐れがあります。景品表示法に違反すると悪質な場合行政が業者に措置命令や課徴金を科すこともあります」

コインパーキングのトラブル相談は1年に全国で200件近く…

アナウンサー
「国民生活センターによりますと、ここ数年は減少傾向にあるものの、全国で1年間に200件近い相談が寄せられているということです。私の場合は短時間での利用が多いんですが、料金設定の細かいところまで見たことはなかったですね」

森本弁護士
「全てのコインパーキングがこうした表示をしている訳ではなく、正しく表示している場合もあります。思わぬ高額請求を招かないように、特に長時間、何日も駐車する場合は料金表示をよく読むことや、不明な点があれば表示板に書かれている業者に連絡し確認することも、トラブルの回避につながると思います」

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