自閉症の息子の自立を目指す家族 8年間にわたる記録 「マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち」予告

2023年11月25日より劇場公開される、オランダの自閉症男性であるケース・モンマを8年間にわたり追ったドキュメンタリー映画「マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち」の、日本版予告編が公開された。自閉症とともに生きながらも自立を目指すケースと家族の交流と葛藤を、あたたかくもユーモラスに捉えた映像となっている。

「マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち」で描かれるのは、撮影中に50歳を迎えたケース。ケースの両親はともに80歳を超えている。最近母には認知症の兆候が現われ始めている。かつて揺るぎない安心を与えてくれるはずだった両親。その姿が変わっていくのを目の当たりにし、パニックに陥るケース。そんな息子に、自分たちが亡きあとも安心な暮らしをさせてやりたいと願う両親。“共生関係”とも言えるほど独特の信頼関係を築いてきた母子を前にして、父親さえもが“部外者”だった。何よりもケースを優先することを使命としてきた家族関係の重要な柱が1つ崩れた時に、何が起こるのか追う。

監督とケースの出会いは1997年で、以来26年間にわたり交友関係を続け、ケースと両親の関係を撮り続けてきた。ケースを追った前作「ケースのためにできること」は、本国のオランダで延べ450万人が鑑賞し、ケースは一躍“時の人”となり、自閉症がメディアの注目を集めた。同作はのちにテレビシリーズ化されるほどの人気を呼んだ。本作では、長年の信頼関係があるからこその視点から、ケースの魅力的な人柄、親密な家族関係も描き出している。

【作品情報】
マイ・ファミリー~自閉症の僕のひとり立ち
2023年11月25日(土)より新宿K’s cinemaにてロードショー
配給:パンドラ

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