「歳末助け合い美術展」が開幕 岡山 工芸品や絵画、優品並ぶ

逸品が並ぶ会場で品定めする来場者

 国内外の芸術家らの優品を入札方式で販売する「第76回歳末助け合い美術展」(山陽新聞社会事業団主催)が31日、岡山市北区柳町の山陽新聞社で開幕した。初日から多くの美術ファンが訪れ、お気に入りの逸品を選んでいた。11月5日まで。

 362人・団体から寄せられた工芸品や絵画、書など約460点を展示。備前焼の重要無形文化財保持者(人間国宝)伊勢崎淳さん=備前市=の「備前角花生」、日本芸術院会員の彫刻家蛭田二郎さん=岡山市=の「『木菟』顔」といった作品のほか、「物語の快感を」と書いた作家あさのあつこさん=美作市=の色紙も並ぶ。

 毎年来ているという男性(82)=岡山市南区=は「知らない作家との出合いを楽しみに足を運んでいる。花木の生命力のようなエネルギーをもらえた」と話した。

 午前10時~午後5時半(最終日は同4時まで)。入場無料。落札結果は会期終了後、郵送で通知する。11、12日に山陽新聞社で代金と引き換える。落札後のキャンセルはできない。概要は同事業団のホームページで確認できる。

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