愛媛県松山市で宅地の分譲開発を手がけていた不動産業の「吉井企画」(松山市一番町)が裁判所から破産手続きの開始決定を受けたことが分かりました。
負債総額はおよそ95億円に上るということです。
帝国データバンク松山支店によりますと、「吉井企画」は大手建設会社の出資を受け1988年12月に設立され、松山市の大規模宅地、「白水台」や「道後平」の分譲開発を手がけてきました。
松山市郊外の山間を切り開いて造成した「白水台」では、「吉井企画」が分譲開発を主導し、土地の取得から造成・分譲、企画・設計・監理までを担いましたが、販売が見込み通り進まない中、負債が膨らんだとみられています。
負債総額はおよそ95億円とみられていて、愛媛県内では過去10年で最大の倒産となります。