日大が薬物事件の報告書を公表 第三者委「ガバナンス機能不全」

閉鎖された日大アメフト部の寮=10月16日

 日本大は31日、アメリカンフットボール部の薬物事件を巡る第三者委員会の報告書をホームページで公表した。薬物に関する学内対応が不適切だったのに林真理子理事長らが制御せず「ガバナンス(組織統治)が機能不全に陥っていた」などと指摘した。

 報告書では、事件対応を担当した沢田康広副学長が7月にアメフト部の寮で大麻のような不審物を見つけた際、林理事長らにすぐに情報共有されなかったことを問題視。警視庁への報告が発見の12日後だったことなども不適切で「常識から大きく外れた対応」と結論付けた。

 盛山正仁文部科学相は「日大は、関係者の責任の所在明確化を速やかに進めていただきたい」と述べた。

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