カウアン・オカモト氏「恩がある。救われた」ガーシー被告の公判に証人として出廷

動画投稿サイトYouTubeで芸能人や会社経営者らを脅迫したとして、暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)などの罪に問われた前参院議員のガーシー被告(52、本名・東谷義和)の第2回公判が30日、東京地裁(佐伯恒治裁判長)であった。

弁護側の情状証人としてガーシー氏の母親(77)と、2019年に死去したジャニー喜多川氏による性加害を告発した元ジャニーズJr.の歌手カウアン・オカモト氏(27)が出廷した。

カウアン氏は2022年11月、ガーシー被告とコラボ。オンラインサロン「GASYLE(ガシる)」上での性加害告発を突破口に、英BBCのドキュメンタリー出演や日本外国特派員協会での会見につなげた。

法廷に立ったカウアン氏は「ジャニーズの性加害の告発で、ガーシーさんが唯一、日本のメディアで伝えたことで勇気をもらった。そういった恩がある。日本のメディアで取り上げてくれたのがガーシーさん。功績は大きいと思うし、救われた」と恩義を語った。

ガーシー被告へ望むこととして「恫喝や暴露はやめてほしい。救われたり、勇気をもらった人もいる。また違った形で、コメンテーターなどでエンタメを届けてほしい」と述べた。

この日の公判では一般傍聴席15席に対し、同地裁に244人が並んだ。ガーシー被告は、黒いスーツに黒のネクタイ姿。ほぼ無言、無表情で、公判の最後に裁判長から次回期日を伝えられた際に「はい」とだけ話した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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