北朝鮮ハッカー窃取、過去最高額 暗号資産、安保理中間報告

 【ニューヨーク共同】国連安全保障理事会は30日までに、北朝鮮制裁委員会の下で制裁違反を調べる専門家パネルがまとめた中間報告書を公表した。北朝鮮ハッカーが昨年に盗んだ暗号資産(仮想通貨)は過去最高の推定約17億ドル(約2550億円)に上ったと指摘した。

 報告書は仮想通貨の調査会社「チェイナリシス」のデータを引用。北朝鮮ハッカーによる被害額は2021年の4億ドル余りから、22年には約17億ドルに急増した。同社は「ほとんどの専門家は窃取した資金を核兵器開発に充てたとみている」と説明している。

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