『ワールド・ウォーZ』続編が実現せずよかった!?撮影予定だった監督が“本音”明かす 他作品と似すぎていた

デヴィッド・フィンチャーは、自身が監督する予定だった映画『ワールド・ウォーZ』の続編が実現しなくてよかったと考えていることが分かった。『ファイト・クラブ』などで知られるフィンチャー監督は、マーク・フォスターが監督したブラッド・ピット主演の2013年作の続編を作る予定だったものの、その内容が人気ディストピアンドラマ『THE LAST OF US』に似すぎていたことから、製作されなかったことに安堵しているそうだ。

フィンチャーはGQに話した。「少し『THE LAST OF US』のようだったんです。私達がやろうとしていたことをやらなくてよかったです」「私達のタイトルシーンでは、小さな寄生虫を使う予定だったんです。彼らもタイトルシーンでそれを使っていました。あのデービッド・フロスト風のトーク番組、素晴らしいディック・キャベットのオープニングでね」

マックス・ブルックスが2006年に発表した同名小説を原作とした『ワールド・ウォーZ』では、ゾンビのパンデミックを阻止するために、その治療法を探し世界中を駆け巡る元国連捜査官をブラッドが演じていた。2013年夏にパラマウント・ピクチャーズが公開した同作は、世界興行収入5億4000万ドル(約810億円)を記録する好成績を残した。

エンディングを撮影し直すなど1億9000万ドル(約285億円)を超える巨額の製作費がかかった同作だが、パラマントは、過去に『ファイト・クラブ』や『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』で一緒に仕事をしていたブラッドとフィンチャー監督との再タッグによる続編を製作する価値があると考えていたという。

続編は、2019年6月に撮影開始が予定されていたが、同年2月、パラマウントがフィンチャーのビジョンを実現させるのに必要な製作費を出し渋っていると報じられていた。

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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