パナソニック コネクト、各種撮影サポート機能を1つに統合したソフトウェアプラットフォームの提供開始[Inter BEE 2023]

パナソニック コネクトは、同社製カメラを使用した撮影現場での運用をサポートするソフトウェアプラットフォーム「Media Production Suite」(無償/有償プラグインあり)の提供を開始した。

「Media Production Suite」は、これまでリモートカメラシステム向けに提供してきた「EasyIP Setup Tool Plus」「PTZ Control Center」等の各種PCソフトウェアを1つに集約し、今後多彩な有償プラグインを提供するソフトウェアプラットフォーム。多様な機能を同一のGUI画面で利用することができ、スマートオペレーションによる業務の効率化や映像演出の高度化を簡単操作で実現できるという。

標準搭載された基本機能「Device View(機器管理)」では、カメラのネットワーク設定や設置後の状態確認、電源操作など、1台のPCから複数のカメラの一元管理が可能。企業の会議室や大学の講義室など多数の部屋に設置されたカメラも、ネットワーク経由で部屋ごとに管理でき、機器トラブルを防ぎながら円滑な運用をサポート可能としている。

また、同じく基本機能の「PTZ Control(リモートカメラ制御)」では、PCからリモートカメラの遠隔コントロールが可能。PC画面で映像を確認しながらカメラのパン・チルト・ズームや画質調整を行うことができるという。

さらに、本プラットフォームには用途に合わせて多彩な有償プラグインを追加可能。簡単撮影を実現するAuto Tracking(自動追尾)プラグインのほか、AI技術によりグリーンバックを不要とし、屋外撮影でも背景合成を可能とするAI Keying機能を含むVideo Mixer(映像合成)プラグインなど、現場作業を省力化しながら高品質な映像演出を実現する機能を順次リリース予定としている。

なお、Media Production Suiteは、2023年11月15日(水)から11月17日(金)に幕張メッセで開催される「Inter BEE 2023」のパナソニック コネクトブース(ホール4/ブースNo.4309)にてデモ出展を行う。

特徴は以下の通り。

(以下、プレスリリースより引用) ■各機能の説明

  • Device View(機器管理):基本機
    PCに接続された機器を自動で検出して一覧表示。各種ネットワーク設定やファームウェアのバージョンアップを一括で行うことができ、複数のカメラを使用した撮影現場で効率的な運用をサポートします。当社製リモートカメラの他、様々な映像システム機器に対応していきます。
  • PTZ Control(リモートカメラ制御):基本機能
    PCから当社製リモートカメラのコントロールが可能。カメラのパン・チルト・ズーム切り替えや、Focus、Iris、Gain、White Balance、Shutter、ND Filterなどの画質調整をPCで行うことができます。また、最大100か所のプリセットを登録することができ、より簡単でスマートなオペレーションが可能です。
  • Visual Preset(ビジュアルプリセット):有償プラグイン/2023年12月対応予定
    画面上のアイコンをクリックするだけで複数のリモートカメラを一斉に被写体に向けることが可能。簡単操作でマルチアングルの映像演出を実現します。さらに、当社製ワイヤレスマイクロホンと連携させることで、発言者に向かってリモートカメラが自動で動く音声連動機能も搭載。ハイブリッド会議や授業での「誰が発言しているのかわからない」といった課題を解決し、より臨場感のある映像を撮影することができます。。
  • Auto Tracking(自動追尾):有償プラグイン/2024年度第1四半期対応予定
    顔認証と人体検出による高精度な追尾技術で被写体の動きをとらえて撮影。カメラオペレートをすることなく簡単により臨場感のある映像を制作することができます。
  • Video Mixer(映像合成):有償プラグイン/2024年度第1四半期リリース予定
    高度AI技術の活用により、様々な映像合成を実現。グリーンバックなどの特別な設備を用意することなく簡単に背景映像を合成する機能(AI Keying)やPinP加工、マイクと連動させて自動で映像切り替えが可能な自動スイッチング機能等を含んでいます。入出力としては、SDIの他にNDI/SRTにも対応します。

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