11月5日、古馬ハンデGIIの第61回アルゼンチン共和国杯(GII、東京芝2500m)が行われる。
今年はハイレベルだったオールカマー3着馬のディープインパクト産駒ゼッフィーロ、8歳でも衰え知らずのキングカメハメハ産駒ユーキャンスマイル、ジャパンC以来のレースとなるリオンディーズ産駒テーオーロイヤルなど、多彩な血統構成の馬が集結した。
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ここでは馬券検討のヒントとなる「血統」で本競走を攻略する。
■アルゼンチン共和国杯はハーツクライ産駒の祭典
2013~22年における東京芝2500mの種牡馬別成績は以下の通り。
・ハーツクライ【4.4.1.32】
・キングカメハメハ【3.1.4.21】
・ステイゴールド【3.0.3.18】
・オルフェーヴル【2.0.0.7】
・スクリーンヒーロー【1.2.1.3】
・ルーラーシップ【1.1.0.10】
・ノヴェリスト【1.1.0.3】
・ゴールドシップ【1.0.1.1】
・カンパニー【1.0.0.3】
・ロードカナロア【1.0.0.6】
東京芝2500mの最多4勝は【4.4.1.32】のハーツクライ。これに続くのは【3.1.4.21】のキングカメハメハ、次点は【3.0.3.18】のステイゴールド。さらに【2.0.0.7】のオルフェーヴルとスタミナに秀でた血筋が目立つ。
ここで注目すべきはハーツクライ産駒。集計期間内で4勝2着4回と頭ひとつ抜けた成績を残しており、本レースでも6度の連対。ここは同産駒が買いと見た。
■ハーツイストワールの長期休養明けはむしろ歓迎
今年出走予定のハーツクライ産駒はチャックネイト、ハーツイストワール。今回はこの2頭を考察する。
父ハーツクライ×母父ダイナフォーマーのチャックネイト。東京芝2500mと好相性の父はもちろんのこと、幾多の名馬を輩出した馬主・金子真人ホールディングの後押しが味方しそうだ。集計期間中、前走2着内から東京芝2500mを使われた同馬主所有馬はボッケリーニ、アイスバブル、レコンダイトと連対馬が並ぶ。昇級初戦から通用の可能性は高いと見た。
もう1頭のハーツイストワールは昨年の本レース2着馬。適性は言うまでもなく、ジャパンC以来の実戦でも軽視禁物の1頭と言えるだろう。集計期間内において、中10週以上の休み明けで東京芝2500mに臨んだハーツクライ産駒の成績は【3.1.0.3】単勝回収値357。ローテーションが嫌われて人気を落とすようなら積極的に狙ってみたい穴馬候補だ。
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文●SPREAD編集部