参政党代表・神谷宗幣参院議員に聞く支持率アップの方策とは?この1年でどう変わった?これからの展望は?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年10月29日に公開された動画ではゲストに参政党参院議員の神谷宗幣氏をお招きし、国政政党になってからの1年の変化とこれからの展望について語っていただきました。

神谷氏が目指す組織運営とは?

【このトピックのポイント】
・参院選前20しかなかった参政党の支部は今や271まで増え自走できる組織に
・支持率を上げるために演説を重視「参院選と同じやり方ではこれ以上広がらない」
・松田学氏と神谷氏の相違点は組織運営の方向性

神谷氏のプロフィールは以下の通りです。

2023年8月に参政党の代表に就任した神谷氏。これまで以上に慎重な発言が求められたり、式典への出席も増えたりで、その環境の変化について「大変ですね」と笑顔で語りました。

今回は以下の質問からいくつかピックアップして神谷氏に回答していただきました。

国政政党になって1年以上経って変化はあった?

神谷氏「(国政政党になってから)怒涛の1年3か月。息つく間もないという感じでしたね」

2023年の統一地方選挙では100議席を獲得し躍進を見せる参政党ですが、神谷氏は「100という数字は素晴らしいと思っているが、目標はもうちょっと高かった」とコメント。

その背景には、日本を立て直すために早く党の体制をゆるぎないものにしたいという思いがあるようで「2、3年で確固たる政党にして仕組みで党が回るようにしないといけない」と語りました。

党を盤石なものにするためには地方組織と地方議員の存在が不可欠だと神谷氏。そのために20しかなかった支部を参院選までに45に増やし、さらに現在は271支部まで増やしているとのことです。

それにより、市議選では連勝を重ねており神谷氏も「僕らも応援にはいくけど、支部の皆さんで選挙がやれる状況までは持ってきた」とコメントしました。

神谷氏が地方組織にこだわる理由は組織の強さだけではありません。支部は党員の声を集約する役割を果たしており、そのことが参政党が掲げるDIYの理念を実践することにも繋がっているとのことです。

組織としての次の目標について問われると神谷氏は「各支部に複数人の地方議員がいて地域の課題を党員たちが自分たちで考えられる状態を作ること」「力ある議員さんがどんどん県議や国会議員に手をあげてニュースターが出てくる仕組みを作るということ」の2点に言及しました。

神谷氏「そこまでやったら、もう僕引退ですから」

今後の支持率の上げ方は?

選挙ドットコムが行った直近の調査で、参政党の政党支持率は1.9%となっています

次期衆院選に向けた支持率の上げ方について問うと、神谷氏は演説を重視し、参政党をより多くの人に知ってもらうことに注力するとのこと。

前回の参院選ではインターネットを中心に支持を広げた参政党ですが、「同じやり方ではこれ以上の広がりは望めない」と分析しました。

その参院選から1年3か月、急速かつ着実に組織を拡大してきた参政党。この積み上げの上で選挙がこれからの参政党の戦い方なのかもしれません。

神谷氏は「ネットだけでやっていたら失言やスキャンダルで支持が動いてしまう。そうじゃなくてやっぱり地域に根をはって信頼できる人たちと繋がって、ファンじゃなくて仲間を増やしていかないといけない」と語りました。

ゴレンジャー崩壊?その後は?

「ゴレンジャー」と呼ばれる参政党の初期メンバーのうち、松田学氏が代表を辞任し赤尾由美氏がボードメンバーを退任するなどメンバーの入れ替えが起こっています。

MC鈴木「松田さんと神谷さんは路線が違うという報道も出ていましたが、どこが決定的に違っていましたか?」

MC鈴木の問いに対し神谷氏は「僕はどんどん新しい人を入れていかないとダメだと(いう考え)」とコメント。参政党のターゲットは20代から40代としたところも、松田氏とは方向性の異なる考え方だったようです。

また、党の運営は党の理念に沿って事務局が行い、そこで決まったことを候補者や議員が発信するという仕組みを目指していた神谷氏。その点でも松田氏と一致できない部分があったとのことです。

神谷氏「政治家が決めると次の選挙とか世論を見ちゃうんですよね」

その観点から見たときに、参考になる政党として神谷氏が挙げたのは公明党と共産党です。市議会議員時代に出会った両党の議員はいずれも優秀だったとのことで「組織で選ばれてトレーニングを受けているので、質のレベルが揃ってるんですよね」とコメントしました。

イデオロギーは違えど、理念に基づいた組織運営を行う政党として参考にする部分は多々あるようです。

最後に、ボードメンバーや事務局に入った新しいメンバーについて問うと、神谷氏はまだまだ足りない部分があるとはしつつ「成長や進化のスピードはものすごく速い」とコメント。

ボードメンバーに就任した藤本一希氏の名を挙げ、「ああいう人たちが2、30人党の本部に入ってきてくれたら、一気に加速するんじゃないかなと期待しています」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

1年3か月で支部を20から271へ!急速に拡大する参政党の組織作りとは?

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