発売から5年後のヒット!合計13回のリニューアルを超えて。ファミマで話題『窯出しプリンのパフェ』誕生秘話

今年の8月にリニューアルしたファミマのスイーツ「窯出しプリンのパフェ」。プリンの上にプリン!?と言わんばかりの衝撃的かつ愛らしいビジュアルに、復活するたび、SNSで話題になる商品です。

実はこのプリンパフェ、2016年から発売されている定番商品ではありながら、売上が伸びて人気者になったのは2021年からなのだそう。最初の数年は注目されない存在だったプリンパフェがヒットするまで、どんな歴史を辿ったのか。今回は、その秘密を紐解きます。

取材に応えてくれたのは、株式会社ファミリーマートの商品本部スイーツ担当、杉本さん。常時ファミマで販売されている30~35種類ものオリジナルスイーツの企画・開発に携わっています。

「プリンには、硬め派vs柔らかめ派や、卵味派vsミルク味派という派閥があります。『窯出しプリンのパフェ』は、どちらのプリン好きにも満足してもらえるように作っているのがポイント。私のイチオシスイーツのひとつです!」

プリン好きには夢のよう♡「窯出しプリンのパフェ」とは

プリンの圧倒的な存在感に、思わず二度見してしまう「窯出しプリンのパフェ」。底から、とろとろプリン、カラメルゼリー、軽めのプリンムース、スポンジ、ホイップクリームを重ね、最後は主役の硬めプリンを丸ごとトッピング。思わずプリン好きがため息をついてしまうほどのプリン天国です。

一見かなりボリュームがありますが、甘さは見た目より控えめで、食感もかなり軽め。一口食べれば、あっという間にペロリと1個食べられてしまいます。

高さ11cm、直径は8.5㎝というビックサイズ!

そしてこの「窯出しプリンのパフェ」、各層の配合や量を変え、味のバランスを調整したりと何度もリニューアルしているそうで、その数なんと合計13回!この美味しさに辿り着いた、試行錯誤の歴史とは?

「溺れるほどプリンを食べたい」当時の開発担当者の願望から生まれた!

2016年9月に発売し、今年で7周年となる「窯出しプリンのパフェ」。インパクト大なスイーツですが、一体どんなきっかけで誕生したのでしょうか。

「2016年、当時はコンビニスイーツがあまりポピュラーではなく、今ほど商品の種類もなかったんです。そこでまず、商品のラインアップを充実させようとなり、分かりやすいパフェタイプのスイーツを作ることになりまして。

プリンパフェに行きついたのは、当時のスイーツ開発担当者が無類のプリン好きで『溺れるほどプリンを食べたい』という願望があったからだそうです(笑)そこで、中身もトップも丸ごとプリンなパフェを作ってみようとなりました」

初代「プリンパフェ」の開発が始まってから、発売までどのくらい時間がかかったのでしょうか?

「そこまで時間はかからなかったようで、3か月くらいかと。商品によっては発売まで半年以上時間をかけることもあるので、かなりスムーズなほうですね。ただ、苦戦したのはその後のリニューアルなんです」

合計13回、苦難のリニューアル。最難関部分は「カラメル」だった!?

2016年発売の「プリンパフェ」

2016年に発売された初代プリンパフェはこちら(写真上)。トップの部分が今とかなり違うんですね。どのように今の形に変わっていったのですか?

「初代プリンパフェは、トップのプリンの横に生クリームやナッツ、チョコレートをトッピングしたポピュラーなパフェの形。もっとプリンを美味しそうに見せられないか?という意見があり、チャレンジしたのが、カラメル部分の“つや出し”です。これがかなり難関で、1年がかりのリニューアルになりました」

2017年発売の「プリンパフェ」カラメルのつやで、プリンがよりぷるぷるに見える!

「カラメルのリニューアルの何が大変かというと、配合だったんです。ゼラチンでぷるんとさせても、少しでも硬いとカラメルだけが滑り落ちるし、サラッとしすぎてもひっくり返す前のプリン型に残ってしまう。プリンとカラメルを一体化させるのが大変でした。砂糖の種類や煮詰めるときの温度、比率、時間など、全てのバランスを調整してやっと、プリン生地と一体化しつつも、つやつやぷるぷるの今の形に行きつきました」

「商品開発って、実験のようなものなんです」と語る杉本さん

最初は生クリームも添えたポピュラーな見た目のパフェでしたが、現在のシンプルな「窯出しプリンのパフェ」の形になったのは2019年のリニューアル。なぜ今の形に落ち着いたのでしょうか?

「パフェではなく、“あくまでプリンです”感を打ち出す方向性にしたんです。近年トレンドになるスイーツは、“定番のものに新しさを加えたもの”が多いと思います。例えば、カヌレの進化版『生カヌレ』も流行っていましたよね。

結果的に、レトロ喫茶ブームでプリン人気が高まったことや、コロナ禍のコンビニスイーツブームも重なり、2021年には急激に売上が2倍に伸びたんです」

季節やトレンドで少しずつ味が変化。最新の「窯出しプリンのパフェ」は、卵しっかり味♡

その後も季節やトレンドに合わせて、小さな改良を積み重ねること13回。今年8月に発売された最新の「窯出しプリンのパフェ」は、どのようにパワーアップしたのですか?

「今は“昔なつかしい”味わいがトレンドなので、トップのプリンを卵しっかりめの味に改良しました。こういった大きなトレンドにも寄せますが、夏にはさらっと食べられるようムースの層を分厚くしたりなど、時期に合わせて微々たる変更も加えています。この商品だけではありませんが、その時に1番美味しく食べてもらえるように心がけて作っています」

2016年の発売後、日の目を浴びない数年を過ごしながらも、2021年からグッと人気者に駆け上がった「窯出しプリンのパフェ」。ヒットの要因は様々ありますが、担当者たちの地道な改良を積み重ねたこの美味しさがあってこそ、そのチャンスを掴みとれたといっても過言ではありません。
これからもどんどん進化していくであろうファミマの「窯出しプリンのパフェ」。みなさんもぜひ一度食べて、プリンに溺れてみてください♡

〈商品詳細〉
「窯出しプリンのパフェ」
価格:330円(税込)
全国のファミリーマートにて販売

Photo/Cream Taro Writing/Nanako Maeda

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<NEXT 記事>スイーツメディア編集長・クリーム太朗が教える!まさにスイーツなヨーグルト「バターミルクヨーグルト」のヒミツとは?<PR>

毎日の健康のために、小腹が空いたときのおやつに……。私たちの日常に欠かせない食べ物といえる“ヨーグルト”。最近はさまざまな種類が登場し、選ぶのに迷うほどです。

その中でも、スイーツファンの間でひそかな話題となっているのが、バターミルクが入った、よつ葉乳業の「バターミルクヨーグルト」。一般的なプレーンヨーグルトとは違う、独特のコクがあると評判なんです。

10月4日にリニューアルをするこちらの商品をスイーツメディア「ウフ。」編集長こと、クリーム太朗がいち早く試してみました。クリーム太朗も驚いたその味とは?

スイーツメディア編集長・クリーム太朗が「バターミルクヨーグルト」に出会う

年間3000個ものスイーツを食べている坂井編集長ことクリーム太朗。その中でもクリームやチーズ、ヨーグルトといった乳製品系のスイーツが大好きで、TBS系テレビ『マツコの知らない世界』では「ショートケーキの世界」で登場したほどです。

そんな彼がよつ葉乳業の「バターミルクヨーグルト」を初実食することに。

クリーム太朗「よつ葉乳業『バターミルクヨーグルト』の噂は聞いていましたが、実際に食べたことはなかったので、ついに出会えた…という感じです。バターミルクは、バターを作る過程でできる液体で、バターでも牛乳でもない別物なんですよね。どんな味なのか気になりますね」

と期待している様子で、パッケージをまじまじと観察。

クリーム太朗「ヨーグルトといえば赤や青のパッケージが多いですが、ベージュに英字が描かれたパッケージはスイーツらしい印象で、さらに期待が膨らみます」

「バターミルクヨーグルト」を実食!

さっそくひとさじ、口の中へ。

クリーム太朗「酸味がとがっていないので、とってもまろやか! ヨーグルトというより、甘酸っぱいスイーツという感じ。甘さの余韻のキレがよいせいか、食べ進めても甘ったるくならず、すっきりしていますね」

さらに「バターミルクヨーグルト」ならではの、とろっとしたテクスチャーにも注目。

クリーム太朗「とろっとした舌触りで、舌にのせた瞬間の甘さの広がり方がまさにスイーツ。プレーンヨーグルトにありがちなシャバシャバした感じもなく、ものすごくリッチな味わいです」

贅沢な味わいがまさにスイーツそのもの!

クリーム太朗「ミルキーでコクがあるので、あっという間に食べ切ってしまいました。ふだんイメージするプレーンヨーグルトとはまったく別の食べ物です。本当にこれはスイーツそのものですね」と大絶賛。

このおいしさのヒミツは何なのか、「バターミルクヨーグルト」について深掘りしてみました。

まさにスイーツなヨーグルト「バターミルクヨーグルト」に
ついて!詳しくはこちら

おいしさのヒミツは、バターとも牛乳とも違う「バターミルク」にあり

「バターミルク」と聞くと、バターが入っているもの、というイメージがありますが、実は違うんです。

「バターミルク」とは生クリームからバターを作る過程でできる液体のこと。お菓子の材料として業務用に加工されて使われることが多く、スーパーにあまり出回ることがない希少なものなのだとか。これを入れることで、まろやかでミルキーな風味を引き出してくれるそう。

クリーム太朗「バターミルクという言葉から、脂肪分が高そうなイメージを持つ方がいるかもしれませんが、実はほぼ含んでいないというから驚きます。味の面でも栄養の面でも魅力的ですね。バターミルクこそが、このヨーグルトのおいしさの要となっていると思います」

北海道の乳製品メーカーだからこそ! 素材そのものがおいしい

そして、もうひとつのおいしさのヒミツといえるのが、素材本来のおいしさ。よつ葉乳業は北海道の乳業メーカーとして、北海道の酪農家が生産した良質な生乳を原料に、おいしく安全で高品質な製品を作っているんです。

「バターミルクヨーグルト」も乳原料は100%北海道産を使用し、香料不使用でヨーグルト本来の味と香りを大事にしているそう。

クリーム太朗「このヨーグルトがおいしいのは、その元となる乳原料がおいしいからなんでしょうね。ヨーグルトというシンプルなものだからこそ、素材のよさが際立ちますね」

「バターミルクヨーグルト」はスイーツを楽しみたいときに食べたい

「バターミルクヨーグルト」はいつ食べるのがいいのか、クリーム太朗的おすすめは?

クリーム太朗「ヨーグルトというと“朝”というイメージがあるかもしれませんが、これはどちらかというと、スイーツを楽しみたいときがぴったり。食後のデザートとして、3時のおやつとして、夜のごほうびとして堪能すると良いのでは」

旬のフルーツのソースに。クリーム太朗的おすすめアレンジ!

最後にクリーム太朗的アレンジ方法も紹介してもらいました。

クリーム太朗「とろっとしたなめらかなテクスチャーとコクを生かして、ソースとして使うのもおすすめ。フルーツにかけるだけで最高のスイーツになります」

クリーム太朗「秋のおすすめはイチジクやシャインマスカット。ディルなどのハーブを添えてもおいしいです。イチジクのまろやかな甘みと、『バターミルクヨーグルト』のミルキーな甘みが溶け合って最高! お店並みのアシェットデセール(デザートプレート)を家で手軽に作れるのもポイントです」

「バターミルクヨーグルト」のラインアップはこちら!

今回、クリーム太朗が実食した「バターミルクヨーグルト」(写真中央/¥128税抜)のほかに、レアチーズケーキのようなスイーツ感がある「バターミルクヨーグルト~レアチーズ仕立て~」(写真右/¥128税抜)、ごくごくと軽く飲める「のむバターミルクヨーグルト」(写真左/¥175税抜)があります。

クリーム太朗「今回のリニューアルでミルキーさとコクが増したのだとか。ちょっとしたごほうびスイーツ感がありつつ、価格は¥128(税抜)ととても手頃なのもうれしいですね。ちょっと甘いものが食べたいけど、たっぷりとスイーツを食べることに罪悪感がある、と言う方にもぴったりです」

こちらのヨーグルトは、全国のスーパーをはじめ、オンラインショップでも購入できるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

スイーツのように楽しむ「バターミルクヨーグルト」、気になる方はこちら

協力/よつ葉乳業株式会社 Photo/Takaki Kusumoto(willcreative) Writing/Satsuki Okabe

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