環境省、クマ被害で専門家派遣へ 自治体に対策助言

 クマによる人的被害が過去最悪のペースになっていることを受け、環境省は31日、都道府県や市町村の要請に応じ、対策に関する指導や助言をする専門家の緊急派遣事業を始めると発表した。同日、警察庁、農林水産省、林野庁などと開いた関係省庁連絡会議で明らかにした。

 クマやシカ、イノシシといった鳥獣保護管理の専門家を登録している環境省の「鳥獣プロデータバンク」を活用。11月1日から自治体の要請を受け付ける。派遣費用は、通常時は一部を除いて自治体が負担するが、昨今の被害状況を受け、クマ対策に関する緊急派遣事業では環境省が負担する。

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