交通系ICカードを岡山県の全在来線で使えるよう整備を 姫新線の沿線自治体がJR西日本に要望へ

JR姫新線の沿線にある岡山県の自治体が会合を開き、JR西日本に対しICOCAなどの交通系ICカードが岡山県の全ての在来線で使えるよう整備を求めることを決めました。

新見市や真庭市など4つの市の市長らが新見市役所に集まり、JR姫新線の利用促進について意見を交わしました。

姫新線は新見市と兵庫県姫路市を結ぶ路線です。JR西日本は、姫新線の一部の区間は特に利用者が少なく、赤字幅が大きいとしています。

(地元の人は―)
「(駅は)遠いですもん。バスだったら(停車場が)すぐ前にある。電車は乗っていません」
「6時に家を出て(姫新線で)通勤している人が(近所に)いる。(路線を)廃止してしまうということになれば、相当な問題になると思います」

31日の会合は、姫新線の利便性を向上させ路線の維持・存続につなげようと開かれました。

(真庭市/太田昇 市長)
「真庭市のバスでICOCAが使えるのに、本家本元のJRでICOCAが使えないのはいかがなものか」

意見交換の結果、JR西日本に対し岡山県の全ての在来線で、ICOCAなどの交通系ICカードが使えるよう整備を求めることを決めました。11月中に要望するということです。

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