綾野剛 不器用ながらも自分なりの愛情表現を見せる優しさを体現 「花腐し」本編映像&メイキングカット

2023年11月10日より劇場公開される、荒井晴彦が監督を務め、綾野剛、柄本佑、さとうほなみが出演する映画「花腐し」から、本編映像の一部が公開された。

映像は、不器用ながらも自分なりの愛情表現を呟く栩谷と、はにかみながら受け止める祥子の姿が切り取られている。雨の切れ目に遭遇した栩谷。一度立ち止まるものの、大雨の中を目的地に向かって無心で歩き出していく。ようやく雨宿りできる場所を見つけほっとしたのもつかの間、同じような土砂降りの雨の中を一緒に歩いた、かつて愛した祥子(さとうほなみ)との思い出がよみがえってくる。「傘さしてたのに、なんでこんなぐしょぐしょになるの?」「お前を濡らさないようにしたからじゃないか」「ありがと」という、幸せだった2人の時間が映し出される。

あわせて公開されたメイキングショットは、それぞれが「“溺れる”ようだった」と振り返る大量の雨にたたずみながらも、どこか楽しげな雰囲気の漂うカットとなっている。

「花腐し」は、松浦寿輝の芥川賞を受賞した同名小説を原作とした作品。廃れていくピンク映画業界で生きる映画監督・栩谷と脚本家志望だった男・伊関、そしてふたりが愛したひとりの女優・祥子。梅雨のある日に出会った栩谷と伊関は、自分たちの愛した女について語り始める。そして、3人がしがみついてきた映画への夢がボロボロと崩れ始める中、それぞれの人生が交錯していく。2人の男と1人の女が織りなす、切なくも純粋な愛の物語が展開される。

監督を務めるのは、「赫い髪の女」などの日活ロマンポルノから、「ヴァイブレータ」「共喰い」をはじめとする日本映画の脚本を数多く手がけてきた荒井晴彦。「火口のふたり」に続く4作目の監督作品となる。主人公の栩谷を綾野剛が演じ、柄本佑、さとうほなみが共演する。

【作品情報】
花腐し
2023年11月10日(金) テアトル新宿ほか全国公開
配給:東映ビデオ
©2023「花腐し」製作委員会

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