27日から行われている高校野球秋季中国地区大会。広島県勢は、広陵高校が、大会3連覇を目指し、準決勝に進出しました。
1回戦で岡山学芸館を破った広陵高校は、2回戦で強豪・下関国際と対戦。広陵高校は、エース・髙尾響が1回戦に続いて登板します。さらにこの日はバッティングでも大活躍を見せます。
まずは1回、下関国際の1番・2番を連続三振に仕留めると、3回にはこの試合初めてランナーを背負っても、相手にうまく打たせて注文通りのダブルプレー。下関国際に得点を許しません。
すると4回、先頭で打席に入った髙尾が、高めに抜けたスライダーをとらえます。打球は、髙尾の公式戦初ホームランに。エースの投打に渡る活躍で広陵がリードを広げます。
その後も髙尾は、下関国際打線を寄せ付けない好投で8回まで2安打無失点。その勢いのまま、高尾は9回のマウンドに上がります。
まずは先頭バッターをサードゴロに抑えて1アウト。しかし、そのあと、この日初めてのフォアボール。続くバッターに三遊間を破られて1アウト・ランナー2塁・1塁とこの試合、初めて得点圏にランナーを進められます。
それでも集中を切らさない髙尾。最後はダブルプレーに抑えてゲームセット。髙尾の完投勝利で広陵高校が準決勝へと駒を進めました。
広陵高校 2年 髙尾響 投手
「1回戦でフルカウント、自分の不利なカウントが多かった。今回、修正して自分の有利なカウントに持っていくことを意識して投げて、それが実行できたのでよかった。広島県代表として恥じないようないい試合ができたら」
広陵高校 2年 只石貫太 主将
「（髙尾は）きょうも低めにボールが集まっていて、真っすぐの球威もあった。真っすぐで押していってゴロを打たせて打ち取ることができた。一戦必勝でしっかり一勝一勝の積み上げで優勝できたら」
