ペッパーランチ10人が体調不良 3県4店舗、嘔吐や下痢

O157の電子顕微鏡写真(米疾病対策センター提供)

 ステーキチェーン「ペッパーランチ」でハンバーグを食べた人に嘔吐や下痢の症状が相次いだ問題で、運営するホットパレット(東京)は31日、山口と大分、鹿児島3県の4店舗で10人が体調不良を訴え、うち3人に腸管出血性大腸菌O157の症状が大分市保健所の調査で確認されたと明らかにした。

 同社によると、同日夕時点で体調不良が確認されたのは山口県の1店舗で2人、大分県の1店舗で5人、鹿児島県の2店舗で3人。14~21日にハンバーグを食べた人に症状が確認されたという。ハンバーグは兵庫県内の工場で成形して冷凍したものを店舗に送り、店内で焼いて提供しているといい「現時点では感染源、感染経路は特定されていない」としている。

 大分市保健所によると、31日までに「パークプレイス大分店」で食事した児童1人と幼児2人にO157の症状が確認され、入院したがいずれも快方に向かっている。

 鹿児島県によると、ペッパーランチの姶良市内の店舗で14日に食事をした1人が下痢や嘔吐の症状を訴えている。O157の感染については「調査中」という。

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