原子炉建屋内に焦げ跡 茨城・東海第2原発 天井照明器具

焦げ跡が見つかった照明安定器=東海村白方の東海第2原発(原電提供)

日本原子力発電(原電)は31日、茨城県東海村白方の東海第2原発で、原子炉建屋2階の天井照明の器具に焦げ跡を確認したと発表した。現場は管理区域内で、中性子量の測定装置があった。放射性物質の漏れなど環境への影響はないという。

原電によると、焦げ跡は蛍光灯器具の照明安定器で発見された。範囲は長さ約10センチ、幅約7センチ。安全対策工事の一環で調査業務をしていた協力会社の従業員が同日午前10時4分ごろに見つけた。安定器は内部から発熱し、一部に溶けた跡のような穴があった。発見当時は電源が切られており、煙や臭いはなかった。

安定器は1977年製。2011年の東日本大震災で原子炉の運転を停止して以降、ほとんど使用していなかったという。

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