ユネスコ創造都市ネットに岡山市 文学分野で加盟、国内初認定

岡山市役所

 文部科学省は31日、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「創造都市ネットワーク」文学分野で、岡山市が加盟を認定されたと発表した。文学分野はこれまでにシアトル(米国)やバルセロナ(スペイン)など世界42都市が加盟し、国内では初めて。今後、文学を通じた加盟都市との連携、交流をはじめ、観光誘致などにも期待が高まる。

 ネットワークには文学をはじめ、映画、音楽、食文化、デザイン、メディアアート、クラフト&フォークアートの7分野があり、295都市が加盟していた。国内では大分県臼杵市(食文化)や北海道旭川市(デザイン)などが名を連ね、岡山市は11市目となった。

 岡山県内の産学官有志が昨年3月、ネットワークへの加盟申請を求める提言書を大森雅夫市長に提出。国内委員会の推薦を得て、6月30日にユネスコへ加盟を申請していた。

 市は、市出身の児童文学作家・坪田譲治(1890~1982年)を顕彰した文学賞を長年主催し、市民参加の文学フェスティバルも企画している。

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