内灘の旧浜茶屋撤去 1日から県が行政代執行

石川県が行政代執行で撤去する旧浜茶屋=2017年6月、内灘海岸

 内灘町の内灘海岸を7年にわたって不法占拠してきた旧浜茶屋施設について、石川県は1日、行政代執行による撤去に着手する。「内灘海岸海の家管理組合」に撤去を求めていたが応じず、周辺に砂が堆積して倒壊の危険があるため。県は来年2月末までに土砂を取り除いた上で、3棟の建物を解体し、計2368平方メートルの土地を元に戻す。費用は約4千万円。

 浜茶屋は2016年夏まで営業していたが、夜間の騒音などのトラブルが絶えないことから、県は同年10月に占用許可の延長申請を拒否。以降、県は組合に対し営業していない浜茶屋を撤去するように、文書指導を14回、面談を11回行い、除去命令書、戒告書を出していた。

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