小野寺副知事 庁舎に別れ 48年半「人に恵まれた」 茨城県

拍手で見送られながら県庁を後にする小野寺俊副知事=県庁

茨城県の小野寺俊副知事(71)の退任式が31日、同県水戸市笠原町の県庁2階県民ホールで開かれた。小野寺副知事は集まった多くの職員らに対し、48年半に及ぶ県庁生活を振り返り「いつの時代も人に恵まれ、支えられ、今日を迎えられた」とあいさつ。庁舎に別れを告げた。

式典で大井川和彦知事は「2017年からの大井川県政を支えていただいた。国体や自然災害への対応のほか、医師確保や機構改革なども含め、小野寺副知事が県政をカバーしてくれたからこそ、県政が前進、発展できた」と謝意を述べた。

小野寺副知事は1975年に入庁し、財政課長や理事兼政策審議監、総務部長など知事部局の要職を歴任し、2011年4月に県教育長に就いた。17年10月に副知事に就任し、2期目の任期を2年残したこの日、退任した。

小野寺副知事は入庁からこれまでを足早に振り返り、「30代後半の2年間、竹内藤男知事の秘書を務めた経験が、その後の糧になった」と紹介。大井川県政以降は「今、全国で最も茨城県が躍動していると感じている。そんな中に副知事として身を置き、皆さんと行政に取り組めたことは誇り」と話した。

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