春の高校バレー県予選 女子 注目選手のライバルを紹介(2) 【大分県】

高校バレーボールの集大成の舞台である「春の高校バレー」の県予選が11月3日に幕を開ける。今大会の注目選手にスポットを当て、彼女たちのライバルや対戦したい相手を聞いた。

アウトサイドヒッター 猪原悠莉明(大分商業3年)

2005年4月3日生まれ 168cm 稙田南中学校出身

立場が人を育てるというが、猪原もそうだった。森栄一郎監督は「昔は気分屋だったが、最上級生となり、キャプテンとなったことで好不調のムラがなくなった。プレーの引き出しも増えた」と成長を感じている。相手のブロックを見て柔軟にスパイクの種類を変える。強烈なサーブが打てるパワーがつき、レシーブ力も向上し、今では全てのプレーを高水準でできる。猪原は「私に上がったトスは全て決める」とエースの自覚が芽生え、心身ともに充実した状態で高校最後の大会に挑む。

気になる選手

オポジット 岡部詩音(東九州龍谷3年)

対戦したらネットを挟んで向き合うことになる。高さはあるが、ブロックを利用して得点はできる。私が突破口を開き、チームを勢いに乗せたい。これまでの全ての大会で負けて悔しい思いをしてきたが、悔しさが原動力になった。負ける気はしない。私たちの方が強いことを結果で証明したい。

アウトサイドヒッター 末岡姫夏(別府翔青3年)

2005年7月16日生まれ 166cm 山の手中学校(別府市)出身

県高校総体では別府翔青初のベスト4進出の原動力となった。レシーブ力に定評があるが、勝負強く、決定力を備えたスパイカーとしての能力も高い。リーダーシップもあり、常にコートに立ってチームメイトを鼓舞するキャプテンとして、チームメイトの信頼も厚い。高校3年間の集大成とし臨む春の高校バレー県予選。「もう一度4強に入り、県総体でボロ負けした東龍と対戦したい。どれだけ自分たちが成長したのか確かめたい」と意気込む。

気になる選手

オポジット 浅井和佳(大分西3年)

エースとして得点能力が高く、大事な場面でポイントが取れる選手。プレーで引っ張り、周りに安心感を与えることもできる。ジュニアの頃から何度も対戦し、高校になってからも一度も勝ててない。ただ、この前の練習試合ではある程度、通用した部分もあった。敵わない相手ではないと思っている。

リベロ 髙橋葵(東九州龍谷3年)

2005年12月26日生まれ 171cm 中之口中学校(新潟県)出身

強豪・東龍で1年の頃から試合に出る実力者。2年になりアウトサイドヒッターからリベロにコンバートされ、攻撃の始まりとなるレセプションを磨いてきた。後方からチームメイトに指示を送り、セッターと並ぶコートの監督としての役割を担う。足首のけがで今年の国体では初めてベンチ外となる悔しい思いをした。「誰よりも春高にかける思いは強い。学年が上がるごとに東龍の看板は重くなるが、しっかり背負ってプレーしたい」とプレッシャーに向き合いプレーする覚悟を示した。

気になる選手

アウトサイドヒッター 猪原悠莉明(大分商業3年)

ジャンプ力があり、キレのあるスパイクを打てる。ジャンプサーブも強烈なので、弾かないようにセッターに返し、私たちの得意の高速パレーにつなげたい。チームに勢いをもたらすことのできる選手だと思っている。大分商業で最も危険な存在であるからこそ、絶対に止めたい。

(柚野真也)

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