栄養士の資格を持つ木下聡子さん(41)=射水市=は2日、富山県射水市のあいの風とやま鉄道小杉駅前に、食育をテーマとした飲食店「燕堂(つばめどう)」をオープンさせる。中国の伝統医学「中医学」を踏まえ、健康づくりを意識したメニューを提供する。
木下さんは栄養士として県内の病院や介護施設、保育園などで献立作成や食事作りを担ってきた。そんな中、子どもたちの健康管理を進めるためには保護者への働きかけが必要と考え、自ら店を構えて啓発することにした。出店には日本政策金融公庫の融資を活用した。
中医学では自分の体と向き合い、不調な部分があれば食を通じて調子を整えていく。店ではこの中医学に基づき、体に優しいおかゆや、野菜をたくさん取れるせいろ蒸しなどを中心としたモーニングとランチのメニュー提供。モーニングは、おかゆとフルーツ、お茶のセットになっており、ランチはおかゆ、せいろ蒸し、煮物などを用意。旬の素材をバランス良く取り入れ、こだわりの調味料で仕上げる。
月に1度のペースでこども食堂の開催も予定。木下さんは「自分たちの食を振り返るきっかけにしてもらえるとうれしい」と話す。
営業時間はモーニングが午前8時~同10時半、ランチが同11時~午後2時半で、いずれも完全予約制。問い合わせは木下さん、電話070(9121)8362。