新たな憩いの場 都立明治公園が開園 制度の初適用で民間が運営

国立競技場に隣接する「都立明治公園」が、10月31日に開園しました。広大な芝生を有する新たな憩いの場は、都立公園でありながら民間が運営する初めての公園となります。

10月31日に開園した、新宿区と渋谷区にまたがる都立明治公園。1万6千平方メートルの公園には、隣接する国立競技場と同じ芝が用いられた広場など、訪れた人々がゆったりと腰をおろせる空間が広がります。

記者:「こちらはだれもが楽しめる空間を目指した広場で、あえて固定の遊具は設置せず、利用者のニーズに合わせて遊具を変化させていくということです」

近所に住む子ども:「嬉しい。いっぱい遊びたい」「走って遊んだり、ドッチボールしたり、楽しそう」

そのほか今後100年続く杜を目指し、桜やモミジなど四季折々の景色を彩る樹木が、地域住民と協力しながら約700本植えられました。

近所に住む人:「植樹祭に来て、そこの杜に樹を植えたんですけど、今日を待ちわびていました。(杜が)育っていく様と共に、子どもも大きく成長すると思うので、一緒に見守っていけたらなと」

また明治公園は、都立公園では初めて公募制度が用いられ、公園の管理や整備などは都ではなく民間が行い、収益の一部が公園整備に充てられるということです。

担当者:「都心のど真ん中でこういった芝生空間を大きくつくることはなかなかないことなのかなと。いろいろな楽しいこと、悲しいこと辛いことだったり、一緒に過ごす公園になって、心の中に残ってくれればいいなと。いっぱい来てもらって記憶に残る公園にしてもらえたらなと思う」

開園した都立明治公園は、東京都で初めてPark PFIという公募制度が用いられました。どういった制度かまとめました。

この制度は、飲食店や売店など公園利用者の利便性向上をはかる施設を設置し、そこから得られる収益を活用して、公園の整備などにあてる民間事業者を公募により決めるというものです。明治公園は来年の1月末までに飲食店をはじめとした店舗も開業し、そこで得られた収益が公園の整備などに当てられるということです。

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