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2023年10月30日に公開された動画ではゲストに参政党参院議員の神谷宗幣氏をお招きし、次期衆院選の選挙戦略について語っていただきました。
次期衆院選の目標と重点地域とは?
【このトピックのポイント】
・小手先の減税策は硬直化した予算も要因の1つ
・鈴木宗男氏のロシア訪問も維新の対応も理解できる「外交ルートは必要」
・次期衆院選は北関東、東京、南関東、東海、関西、九州で8議席獲得を目指す
神谷氏のプロフィールは以下の通りです。
2023年8月に参政党の代表に就任した神谷氏。これまで以上に慎重な発言が求められたり、式典への出席も増えたりで、その環境の変化について「大変ですね」と笑顔で語りました。
今回は以下の質問からいくつかピックアップして神谷氏に回答していただきました。
岸田政権の評価は?
MC鈴木邦和「最近の岸田政権どうご覧になってますか?」
神谷氏「うーん、パッとしないですよね」
岸田政権が打ち出した減税について、神谷氏は思い切りが足りないと指摘。選挙に向けたアピールに見えるとの見方を示しました。
内閣改造についても「国民の方を向いていない」と厳しい評価。「小手先のことをやるんじゃなくて、もっと政治生命をかけたなというぐらいの思い切りをみせてもらいたい」とコメントしました。
自民党が思い切った減税を打ち出せない要因について問うと、「予算の組み方、財務省のあり方」と神谷氏。国民が貧しい時は減税、インフレ気味になったら増税すべきとし、それにあわせて予算を組むことを提案しました。
また、税金だけでなく国債などの財源を柔軟に組み合わせることも重要とし「税が財源だみたいな考え方をしているとその時のタイミングに合わせた政策が打てない」とコメントしました。
MC鈴木もそれに同意し、国家予算が硬直化している現状を指摘。状況を打破するための方策について問うと、神谷氏は官僚の仕組みに言及します。
官僚がチームに分かれて複数の予算案を作成することで、硬直化を防ぐことにつながるのではないかと提案しました。
神谷氏「日本の官僚は優秀だし、官僚組織で動いているところがあるので、そういう形で選択肢をはじめから作ってもらうという風にしないとダメなんじゃないかな」
この議員どう思う?
原口一博衆院議員
佐賀県で演説を共にした原口氏と神谷氏。原口氏は選挙ドットコムに出演した際に「親和性がある」と話していましたが、神谷氏も「親和性あるんですよね」と笑顔でコメントしました。
MC鈴木は複数の政党の議員が一緒に演説することは、有権者が投票先を選ぶために比較しやすく有益であると評価。「どんどんやってほしい」とコメントしました。
神谷氏も自由な枠組みでテーマを設定し、演説を行うことについて「ぜひ色んな党の方とやりたいですね」と賛同しました。
鈴木宗男参院議員
神谷氏は「隣国であるロシアと外交ルートを切っちゃ絶対にダメ」とコメント。鈴木宗男氏がロシアを訪問したことについて「自分の政治家としての哲学で動かれたんだと思う」と評価しました。
一方で政党の代表として、維新の対応についても理解を示しました。
靖国神社の例大祭で神谷氏は席が鈴木氏の隣だったこともあり「訪問していただいて良かったと思います」と伝えたとのことです。
鈴木英敬衆院議員
龍馬プロジェクトで首長会の会長を務めたことがある鈴木英敬氏。神谷氏とは立ち上げ時からの長い付き合いですが、神谷氏は当時から鈴木氏の能力の高さを感じていたとのこと。
「将来国会議員になる人だなと最初から思っていた」とコメントしました。
出会ったときは市議会議員と浪人のような状況だった2人。「まさか国会で会う関係になるとは思ってなかった」と神谷氏は笑顔で語りました。
衆院選の目標・重点選挙区は?
次期衆院選に向けて着々と準備を進めている参政党ですが、一方で11人の公認を取り下げたとの報道も出ています。
公認取り下げについて神谷氏は、公認後の活動が期待したものでなかったり支部と揉めてしまったケースのほか、金銭的な問題や妊娠などさまざまな事情によって起こったものであることを明かしました。
次期衆院選に向けては北関東、東京、南関東、東海、関西、九州の6つを重点地域とし、8議席獲得を目指すと神谷氏。
そのなかで最重要地域は関西とのこと。その理由として神谷氏ゆかりの地であること、2022年の参院選の結果、維新の万博問題、府知事選で吉野敏明氏が立候補したことなどを挙げました。
関西の次の重点地域について問うと、神谷氏は東京と九州に言及。九州は現在比例代表の候補者を募集している最中とのことで「比例の候補者で良い方が選出できたら第2(重点地域)は九州」とコメントしました。
MC鈴木が「衆議院受かったら、神谷さん仲間が増えますね」と振ると、一貫して参政党の組織作りに集中したい神谷氏は「まず、代表変わってもらいます」とコメントし、笑いを誘いました。
参院議員で参政党所属として1人で活動することについては「めっちゃ寂しいですよ」と神谷氏。「党の運営とか法案のこととか国会議員同士でやりたい。一緒に考えてくれる人が欲しいですね」とコメントしました。
動画本編はこちら!
参政党が次期衆院選で目指す目標はいかほど?
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