第43回「1995年12月29日:GRUBBY、オリジナルメンバーでのラストライブ」

レコード&昭和プロレス愛好家のゴベと申します。 1995年12月29日は、ロフトでGRUBBYの2ndアルバム『22 MONTHS』のCD発売記念ライブ。 1993年12月にCOCOBATを脱退したSUZUKIさん(g)とHIROSHI(ds)が、AKIRAくん(vo)とTAKESHIくん(b)を迎えて結成したGRUBBY。初ライブは1994年3月でした。 そして、この日のライブを最後にHIROSHIとTAKESHIくんが脱退。『22 MONTHS』というアルバムタイトルは、オリジナルメンバーによる活動期間を示したものです。ふたりがバンドを離れることは、事前に発表されていました。 ロフトを埋め尽くした超満員の観客に見守られながら、第一期GRUBBYとしての活動を終了。 翌年、GRUBBYは新メンバーを加えて再始動。TAKESHIくんはTable、HIROSHIはSUPER STUPIDのメンバーとして活動するようになります。

この日のゲストは2組で、トップに出演したのはヌンチャク。新曲として披露された1曲目の「ヌンチャクラ」からステージダイバーが続出した時点で、イベントの成功は約束されたようなもの。 演奏したのは5曲。15分にも満たない短いステージながら、オープニングアクトとしての役割を十二分に果たしたこの日のライブは、彼らのベストパフォーマンスのひとつだと思っています。 翌年リリースされた「ヌンチャクラ」の7インチを掲載。YELLOW MACHINEGUNとのスプリット盤です。ヌンチャクのヴォーカリスト、向達郎氏(現kamomekamome)のサイン入り。

もう1組はWRENCH。彼らの出演が発表されたのは、イベントの直前だった記憶があります(1週間前くらいだったかな)。 ステージに登場したSHIGEちゃん(vo)の第一声は「ラスト4曲」。こちらも短いライブでしたが、強烈な印象を残しています。 1. ガゾウ

2. Midnight Express

3. 窓から外へ

4. 空 なお、2008年に発表されたライブDVD『NISTORY: ARCHIVE 1994-2006 & NITRO LIVE 2007』で、この日の「Midnight Express」を観ることができます。

演奏中、ダイブするために客席からステージに上がった観客が、松田知大氏(b)のマイクスタンドをずらしてしまいます。しかし、すぐさま次に現れた観客がマイクスタンドの向きを直してからダイブ。気の利くナイスガイですね。 DVDをお持ちの方はぜひご確認ください。ちなみに、そのナイスガイは私です。 * * * ということで、1995年が終了。次回から1996年に突入します! 五辺宏明(ごべひろあき)プロフィール

レコード&昭和プロレス愛好家。ロフトグループの加藤梅造社長との出会いは、ライブハウスのモッシュピット。

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