中国電力が中間決算を公表 赤字の前年同期から一転し過去最高益を更新

中国電力は2023年度9月の中間決算を公表し、赤字だった前の年の同期から一転、過去最高益となったとしました。

■中川賢剛 社長

「決算は増収増益となりました。過去最大の黒字となりました。」

9月までの業績は営業利益が1650億円となり、中間期としては23年ぶりに最高益を更新しました。電気料金の引き上げ効果が513億円。燃料価格の低下による効果が1980億円としています。

好調な決算を受け、期待するのが電気料金の値下げですが、これについては…。

■中川賢剛 社長

「中東情勢の動向など燃料価格の先行きは見通し難く、当面は現行の料金水準を維持し収支を安定化させていきたい。」

カルテル問題による707億円の課徴金支払いや、2022年燃料価格の高騰で収支が大幅に悪化したことから「電気料金の見直しは検討していない」としました。

そして、財務基盤を強化するためにも島根原発2号機の再稼働が必要とします。

■中川賢剛 社長

「再稼働に伴う燃料費の削減効果は年間で約800億円となり、投資に十分見合うものと評価しています。」

島根原発2号機は2024年8月の運転再開を目指していますが、中国電力は安全対策費として9000億円を投じる計画です。

(2023年10月31日放送)

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