河村勇輝所属・横浜BC×昨シーズン王者・琉球の戦いに密着! ファン投票で出場選手が決まるBリーグ・オールスターゲームの概要が発表

開幕戦がスタートしたB.LEAGUE(Bリーグ)2023-24シーズン。このたび、10月22日に横浜国際プールで行なわれた「横浜ビー・コルセアーズ×琉球ゴールデンキングス」第3節第2戦のゲームに密着した。

昨シーズンの新人賞とMVPを受賞し、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」日本代表として活躍を見せた河村勇輝選手らを擁する横浜BCと、昨シーズンの年間チャンピオンの琉球の試合とあって、多くの取材陣がつめかけた。前日10月21日の第1戦(入場者数/5116人)では、89-66でホームの横浜BCが勝利。第2戦(入場者数/4844人)では、70-88でアウェーの琉球が勝利した。

第2戦の試合後、琉球の桶谷大ヘッドコーチは「小野寺(祥太選手)を河村選手にあてて、“仕事をさせない”ということができたのと、大事な『いいオフェンスのいい終わり方』ができまして、それが大事かな」と語り、さらに「この横浜BC戦でもマインドセットがありました。横浜BCさんはディフェンスがいいので、後手後手に回ってしまう。本来アドバンテージを広げてスコアする、琉球の強みを選手に伝えました。すごい数のお客さんもいらっしゃった横浜BCさんは崩れないチームで、なかなか勝てないチームだな、と。今後も天皇杯やチャンピオンシップで当たるんじゃないかと思っています。河村選手はスペシャルですよね。でも、今日は河村選手のいるユニットチームと森井健太選手のユニットチーム、どっちもいいチーム。いいチームが二つある感じで、コーチもどっちを選ぶのかな、と迷うと思います」と所見を述べた。

また、琉球の今村佳太選手は「今日の試合はいろんなチャレンジをしながらも、僕らのスタイルだったかな。これがキングスのバスケだと思いました。全員がボールをシェアして、どこからでもクリエートできて…ここが長所。そこに今日は立ち返れて結果が出て、チャンピオンシップにつながるのかな、と。昨日の試合は『いいオフェンスで終わっていないよね』ということをみんなで話して、今日の試合では共通認識を持ってやれたので、結果につながったのかなと思います。河村選手は、より自分が得点を狙うシチューションと仲間に任せるシチュエーションをすごく見極めていて、こちらとしてはより的は絞りづらくなりました。横浜BCさんはそれでステップアップして、チームが、より層が厚くなるのではないかと思います」。

横浜BCの青木勇人HCは「琉球さんは、さすがタイトルを取った底力のあるチーム、自分たちのプライドを思いきりぶつけてきたなと思いました。横浜BCとしてはチームの完成度としてはまだ先が長いと思いましたが、昨日試合したのも、今日試合したのも横浜BCなので、昨日の再現性をもっと高めていく取り組みが必要となってくる。これだけ多くのお客さまに来ていただいている中で、少しでもバスケットの魅力を伝えられるような、そんな試合をしていきたいと思います」と話し、加えて「スコアにつながらなかった、我慢くらべの時間帯がありました。そこで必要なのが強烈なスコアラーだったりするので、いいものが見れた時間帯でもありました。セカンドユニット(チーム)のところで追いついてきたりもしていて、まだまだ(チームを作り上げる)道のりの最中です」と今後の課題を見つめた。

続けて、河村選手については「彼のプレーはワクワクする。それを生かして、チームとして勝利につなげていきたい。また、彼の存在を横浜BCを通して世界に発信できれば。(河村選手は)クラブの宝物ですし、日本にとっても素晴らしい発信になると思います。ワールドカップでもしっかり活躍して、あれだけ注目されているので、クラブとして彼のいいところを世界に発信して、振り向いてもらえるクラブになれるようにしたい。選手の皆さんが横浜BCに来たら『自分の仕事を分かっているクラブで、活躍できる何かチャンスがあるんじゃないか』『このクラブで勝ちたい』と思ってもらえる“輝いてもらえる場所”として整えていきたいです。それは最後にお客さんに伝わると思っています」と締めくくった。

その後、会見に出席した河村選手は「しっかり失点を抑えて勝つのが僕たちのチームプラン。今日のミスはチームとしてもっともっと成長できる改善点でした。琉球さんはアジャストするのが素晴らしいチーム。修正力、それを遂行できる選手の力がある。昨年チャンピオンになるべくしてなったチームで、引き続き今シーズンも(その力が)あるなあ、と思いました。僕たちもチャンピオンを目指しているので、琉球さんから学ぶものはたくさんあります。早い段階で、そんな素晴らしいチームに1勝1敗したことから、どんなゲームをしたらいいかというのが分かったことはポジティブに捉えていきたいです。今日の試合もチームメートを信じ託しながらやっていく中で、自分が点を取れるしチームメイトも取れる、という状況が生まれればいい。それ以上にディフェンスの改善点が大きかった」とライバルを称えつつ、前を向いた。

チームメートのデビン・オリバー選手について、河村選手は「僕とはまた違うリーダーシップの取り方をしていて、陽気で、常に話しかけている選手。特に今のチームメートはとても真面目なので、そこでオリバー選手はバランスを取ってポジティブな雰囲気をつくってくれています。僕はとても英語を学びたくて、オリバー選手は日本語を学びたい…ということで、お互いが教え合ったりして成長させてもらっています」と明かした。キング開選手によると、英語で1人立ちしてるそうだが「いやいや全然(笑)。(そんなことを言うのは)やめてほしいですね(笑)。バスケットの話は単語単語で伝えられますが、オフ・ザ・コートのところはまだまだです」と謙虚に応じた。

なお、今回のゲームは横浜BCのホームアリーナでの開催ということもあり、会場や周辺ではファンが楽しめるブースのほか、キッチンカーでいろんなフードが楽しめるスペースがあったりと、ゲームのみならず会場丸ごと楽しめる空間となっていた。

一方、今回の対戦相手だった琉球は「沖縄を世界へ」というメッセージを掲げ、今シーズンを戦っている。琉球・白木享代表取締役は「キングスをもっと世界に通用するブランドとして目指していきたい。活動理念の根本にあるのは変わらず『沖縄をもっと元気に!』です。次のビジョンとして『沖縄を世界へ』を展開していきたい」と語っていた。

沖縄県では、2024年1月12~14日の3日間にわたり、「B.LEAGUE ALL-STAR GAME WEEKEND 2024 IN OKINAWA」が催されるが、先日、その詳細が発表。1日目は沖縄市陸上競技場で開催し「FANDER WORLD」と銘打ち音楽などのライブイベントなどが行なわれ、2日目、3日目は琉球のホームアリーナでもある沖縄アリーナで実施される。2日目は「B.LEAGUE ASIA RISING STAR GAME(B.LEAGUE RISING STARS vs B.LEAGUE ASIA ALL-STARS)」ほかが行なわれ、3日目は「B.LEAGUE U18 ALL-STAR GAME(B.LEAGUE U18 JADE vs B.LEAGUE U18 HELIOS)、「B.LEAGUE ALL-STAR GAME(B.BLACK vs B.WHITE)」が行なわれる。

中でも「B.LEAGUE ALL-STAR GAME(B.BLACK vs B.WHITE)」は、今シーズンB1/B2の各チームの昨シーズン順位奇数チームが「B.BLACK」、昨シーズン順位偶数チームが「B.WHITE」に分かれ対戦するもの。11月1日からスタートしているファン投票などから出場選手計26人が決定。12月14日に全出場選手が発表される。ファン投票、イベントの概要は公式サイトで公開。

島田慎二Bリーグ・チェアマンは「今年のワールドカップで日本中を歓喜の渦に巻き込んだ沖縄での開催で、地方創生を掲げているBリーグが『B.STYLE』と銘打った『バスケと街の夢の競演』を目指すオールスターゲームです。今回は株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメントさんとタッグを組んで、高揚感や一体感、あらゆる魅力を爆発的にスケールアップさせてアリーナ内外で楽しめる次世代ライブエンターテインメントを提供します」と宣言。「昨シーズンの琉球優勝、ワールドカップときて、いいタイミングでこのビッグイベントの沖縄開催となりました。お祭り感を大きくしたいと思っています。沖縄県内外から3日間足を運んでいただける価値のあるものを作っていければと思いますのでご期待ください!」と力を込めてアピールしている。

楽しみなビッグイベントを控えたBリーグ。そのレギュラーシーズンはまだまだ始まったばかりだ。各クラブが繰り広げている熱い戦いをぜひ会場で、配信で、テレビで楽しみたい。

【放送・配信情報】

__「B\.LEAGUE ALL\-STAR GAME」
__【CS放送】
J SPORTS https://www.jsports.co.jp/

【配信】
バスケットLIVE https://basketball.mb.softbank.jp/
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