大東駿介、平岩紙、山村紅葉、中村アン、原田泰造が「大奥 Season2」“幕末編”に出演

大東駿介、平岩紙、山村紅葉、中村アン、原田泰造(ネプチューン)が、NHK総合のドラマ10「大奥 Season2」(火曜午後10:00)に出演。11月7日からスタートする“幕末編”に登場することが発表された。

「大奥」の原作は、3代将軍・徳川家光の時代から幕末・大政奉還に至るまで、男女が逆転した江戸パラレルワールドを描いてセンセーションを巻き起こしたよしながふみ氏による漫画。ジェンダー、権力、病など、現代社会が直面する課題を大胆な世界観で鮮やかに紡がれたこの傑作漫画を基に、森下佳子氏が脚本を担当。NHKでは、3代・家光から8代・吉宗までの物語をドラマ化し、「ドラマ10」枠で今年の1月期に放送された。

Season2では、吉宗の遺志を継ぎ、若き医師たちが赤面疱瘡(あかづらほうそう)撲滅に向けて立ち上がるその後の物語から、女将軍をはじめとした幕府の人々が、“江戸城無血開城”のために奔走した幕末・大政奉還の物語を初めて映像化。“医療編”に続く“幕末編”では、大奥総取締・瀧山を古川雄大、13代将軍・家定の正室・天璋院/胤篤を福士蒼汰、徳川家定を愛希れいか、阿部正弘を瀧内公美、男装して14代将軍・家茂に嫁いでくる帝の妹宮・和宮を岸井ゆきの、14代将軍・家茂を志田彩良が演じる。

大東が扮(ふん)するのは、水戸徳川家・斉昭の息子で一橋家の当主である一橋慶喜。家茂を補佐するため、将軍後見職に就き、その後に15代将軍となる。そして、平岩は、和宮の母で、和宮降嫁に伴い、男装し側仕えとして大奥入りする庭田(勧行院)役。山村が、和宮の乳母で庭田と同じく、男装して大奥入りする土御門役を務める。

大東は「最後の将軍、一橋慶喜を演じさせていただき光栄です。今後の大奥の天候は、激動の時代、この物語に漂う浮雲のようなつかみどころのない存在が、次第に不穏な暗雲に変わり、とてつもない嵐を呼ぶでしょう。現場で役が想像を超える成長をしているので、天に漂う慶喜の雲行きに注意してください」とアピール。

平岩は「最初にお話をいただいた時、あの『大奥』に!とワクワクしました。重厚できらびやかな世界観の印象で、実際現場に入ると、素晴らしい美術、扮装、りんとした空気に自然と背筋が伸びました。共演の皆さまもとても魅力的で、貴重な時間を過ごすことができました」と撮影を振り返り、「私が演じました観行院が口に出す言葉や行動を理解し、自分の腑(フ)に落とすには、すんなりとはいかず、毎シーン撮影ギリギリまで考えていましたが、彼女の、そうなってしまったであろう時代背景や家柄、その中で生きていた葛藤が少しでも出せていたら、と祈るような思いです(笑)」と、役柄の思いを理解するべく努力しながら作品に臨んでいたことを伝える。

山村は「1月から放送された『大奥』をとても楽しみに見ていた私は、ホワイトデーの最終回で“大奥ロス”に。『そうだ、原作を読もう!』と、よしながふみ先生の『大奥』全19巻を取り寄せじっくり読みながら、18巻のお菓子(花びら餅)のくだりでの土御門の言動に『こんな深刻な時に!』と大笑いしていた時に、『土御門役で』との、とてもうれしいオファーをいただきました」と作品への愛と偶然が重なった出演となったことを明かし、役づくりについては「土御門のコミカルな部分は生かしながらも和宮様のことを愛し、思う真摯(しんし)な姿勢は大切に演じたいと思いました」と語っている。

また、中村は、子に恵まれず離縁された後、大奥に上がり、庭田(勧行院)の身の回りの世話をするようになり、家茂上洛の際にはそのお供を務める能登(志摩)役。薩摩藩士で、新政府軍の指揮官にして、徳川家を潰そうと画策する西郷隆盛役を原田が担う。

中村は「今回、『大奥』に参加させていただけたこと、大変光栄でした。私自身初めての時代劇で、言葉遣いはもちろんのこと、話し方やたたずまいなど新しいことの連続に戸惑いながら、たくさん学ばせていただきました。能登は、出戻りにある自身の身分をしっかりと理解し、お役目に努め生きると決めた心(しん)のある女性です。私は能登がすごく好きで、この役を演じられてとてもうれしかったです!」と、初となる時代劇に苦労しつつも、愛着の持てる役柄を演じられたことを喜ぶ。

原田は「一視聴者として、楽しく見させていただいていたドラマ『大奥』。そのシーズン2に出演できるなんて! それも、ずっと念願だった西郷隆盛役。こんな夢みたいなことが起こるとは思わなかったです。うれしくてうれしくてたまりません」と心を躍らせ、「気合です。気合を込めて演じますので、皆さま楽しみにしていてください」と意気込み十分だ。

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