はらた脳神経外科(盛岡)が破産 関連3社も、負債計6億円

 盛岡市神明町のはらた脳神経外科(原田範夫代表)と関連会社3社は、盛岡地裁から破産開始決定を受けた。東京商工リサーチ盛岡支店によると、負債額の合計は約6億円。決定は10月23日付。

 はらた脳神経外科は1973年に東北初の脳神経外科専門病院として開院し、87年に脊髄外科にシフト。脊柱管狭窄(きょうさく)症や椎間板ヘルニアなど年間100例以上の脊髄・脊椎手術を手がけ、2016年には累計3千例に達した。その実績から首都圏や四国地方からも患者が訪れ、22年9月期決算では売上高2億4700万円、当期利益2300万円と堅調に推移していた。

 関連3社は、患者への入院食提供のクリスタル(資本金300万円、原田洋子社長)、医院やマンション不動産を管理・賃貸する杏仁(同50万円、同)、入院食提供と雫石町の旅館「ニュー鶯山荘」経営のすずらん(同300万円、同)。

© 株式会社岩手日報社