息子の罪をかばう加害者家族と、すべてを失った貧しき被害者遺族 「FEAST -狂宴-」公開決定

フィリピンのブリランテ・メンドーサ監督最新作「FEAST -狂宴-」が、2024年春に劇場公開されることが決まった。

「FEAST -狂宴-」は、息子の罪をかばう加害者家族とすべてを失った貧しき被害者遺族を描いた作品。息子が起こした交通事故の罪をかぶり、刑務所に収監されていた家族の長の帰還を祝う宴の準備が進められている。収監されている間、妻と息子は、協力しあって家族と家計を守り、亡くなってしまった男の妻と子供たちを使用人として引き取って面倒を見ていた。しかし、宴の日が近づくにつれて後ろめたさと悲しみが再びあらわれ、”失った者”と”失わせた者”との間の平穏はかき乱されていく。

「ローサは密告された」「キナタイ マニラ・アンダーグラウンド」など、フィリピン社会の暗部をえぐり、社会問題や社会的リアリズムを通して、強くたくましく生きる庶民の姿をリアルに描いてきた社会派監督ブリランテ・メンドーサ監督。本作では、フィリピンの田舎町で巻き起こった交通死亡事故から始まる当事者家族同士の心の機微と赦しをテーマに描く。ただのハートフルムービーではなく、ストーリーは予想を裏切る展開を見せ、大きな疑問符を観客に突きつける。

主演は、平均視聴率40%を誇り、7年にわたり放送されたフィリピンの国民的人気ドラマ「プロビンシャノ」の主演を務め、国民的スターの地位を不動のものとしたココ・マーティン。そして、メンドーサ作品の常連で、2016年カンヌ国際映画祭にて東南アジアで初の主演女優賞を獲得したジャクリン・ホセ、人気アクション俳優であり現在は上院議員を務めるリト・ラピッド、敵役に定評のあるグラディス・レイエスなど、フィリピンの人気俳優が集結している。

【作品情報】
FEAST -狂宴-
2024年春、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
配給:百道浜ピクチャーズ
© CORYRIGHT 2022. ALL RIGHTS RESERVED.

© 合同会社シングルライン