「盗品と認識していた疑い、払しょくできない」カツオ窃盗事件の冷蔵庫会社元幹部「不起訴不当」=静岡検察審査会

2021年、静岡県焼津漁港で起きた冷凍カツオの窃盗事件で、逮捕された冷蔵庫会社の元幹部の不起訴処分について静岡検察審査会は「不起訴不当」と議決しました。

窃盗の疑いで逮捕され、その後、不起訴となったのは冷蔵庫会社の50代の元幹部です。元幹部は2021年3月、運送会社の元社長らと共謀し、焼津港に水揚げされた冷凍カツオ約10tを盗んだ疑いで逮捕されました。

元幹部は2022年8月、不起訴処分となったため、被害に遭った宮城県の船会社が処分を不服として検察審査会に審査を申し立てていました。

検察審査会は「預かっていた冷凍カツオを盗品として認識していた疑いは払しょくできない。不透明な部分があり、調べが尽くされていない」などとして「不起訴不当」と議決しました。

不起訴不当を受けて静岡地方検察庁は再捜査することになります。

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