【JBCレディスクラシック/3連複3点】7勝の王道ローテからガッチリ 「好配当の使者は人気を落とした実績馬」

JBCレディスクラシック2023出走馬

今年のJBCレディスクラシックは、同コース・同距離で行われた前哨戦のレディスプレリュードの1~7・9着馬、8頭が参戦し、出走予定馬の3分の2を占めることになる。

過去10年のレディスプレリュード組は、7勝2着3回3着5回と、馬券に絡む確率は高く、第1回の2011年から昨年まで最低1頭は必ず複勝圏内に入っている。このメンバーの中から主軸を探し出すのが得策だ。

一方、同組が1~3着を独占したのは2015年が最後。それ以外は別路線組から1頭または2頭が馬券に絡んでおり、「レディスプレリュード組+別路線組」の組み合わせで馬券を検討することがベターといえる。

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■牝馬路線ではグランブリッジが安定勢力

レディスプレリュード組から中心に考えたいのは、2着に敗れたグランブリッジだ。その前走は、勝ったアーテルアストレアとの叩き合いに敗れたものの、勝ち馬の鞍上の好プレーが光った印象。この馬も上がり時計は勝ち馬と同じ最速をマークしており、勝ちに等しい内容だった。

昨年の当レースではクビ差の2着と悔しい結果。今年に入っても重賞2勝をマークしており、牝馬同士の争いならトップレベルをキープする。大井1800mでは【1.1.0.0】とコース適性も高い。

今回は米国遠征の主戦川田からモレイラにスイッチするが、世界的名手への手替わりなら問題ないだろう。当日はどこまで支持を集めるかわからないが、過去10年で【3.2.4.1】の複勝率9割を誇る1番人気に支持されれば、心強い限り。悲願の頂点を奪いたいところだ。

■牡馬相手に好パフォーマンスのアイコンテーラー

別路線組で注目したいのがアイコンテーラーだ。デビューから芝路線を歩み、オープンまで出世して中日新聞杯3着、愛知杯2着と、芝の重賞でも手が届きそうな力を持ち合わせていたが、前々走のBSN賞でダートに転向。そこでいきなり牡馬相手に2馬身差をつけて快勝した。

前走のシリウスSでは、ハギノアレグリアスに敗れはしたものの、2着に好走。3着以下は3馬身半も離しており、牡馬の強豪を相手に好パフォーマンスを見せたことは、ここでも十分戦える証となる。

左回りで良績を残しているが、前走の右回りでも走りには問題なかったので、初めての大井でも対応は可能だろう。鞍上は武豊が負傷のため、松山に乗り替わるが、大きな癖もない馬なので影響はなさそうだ。ダートで底を見せていない魅力たっぷりの存在である。

■昨年の覇者と常連を侮ることなかれ

中心に据えるのはグランブリッジだが、競り負けのパターンも多い馬なので、頭勝負では行きにくい。ここは秘めた能力に期待して、アイコンテーラーとの3連複2頭軸で勝負する。

相手には、まずレディスプレリュードを制したアーテルアストレア。前走は不良馬場でハマった印象もあり、元来は左回り巧者で右回りでのコーナリングは今一つ。そのあたりも含めて、今回は試金石となる一戦だが、大井開催でのJBCレディスクラシックでは、レディスプレリュードの勝ち馬が【1.1.1.0】と相性は抜群で、外せない1頭だ。

ヴァレーデラルナは近2走で着外に敗れ、急激に人気を落としそうな雰囲気だが、昨年は3歳の身で同レースを制している実力馬。今回は休養明け2戦目となり、一度使われて状態面が上がってくるタイプなので、人気を落とした実績馬が好配当をもたらす可能性は十分。

牝馬ダート路線の常連テリオスベルは、走り時を見極めるのが難しい存在だが、単騎で自分の形でレースができれば大きく崩れることはない。今回のメンバーならすんなりハナを奪えそうで、一発があっても驚けない。このあたりを相手に、馬券は絞って勝負したい。

◎(2)グランブリッジ
〇(4)アイコンテーラー
▲(12)アーテルアストレア
△(1)ヴァレーデラルナ
△(10)テリオスベル

3連複軸2頭(3点)
軸:2、4
相手:12、1、10

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか
20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。

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