岡山県内百貨店 歳暮商戦始まる 名店の味や厳選素材の逸品充実

岡山高島屋が設けた歳暮ギフトコーナー

 岡山県内の百貨店のトップを切り、岡山高島屋(岡山市北区本町)で1日、歳暮ギフトの受け付けが始まった。最近は知人や親戚に贈るだけでなく、自宅用の需要も増大。物価高による節約志向の反動で“プチぜいたく”を楽しむ顧客が少なくないとみて、名店の味や素材にこだわった逸品を充実させた。天満屋岡山店(同表町)も8日に売り場を設けるなど他店も順次加わり、商戦が本格化する。

 岡山高島屋は取り扱う約4800点のうち約700点を8階に展示。入り口付近に千屋牛肉や地ビール、果物などの県産品約80点を集めた。カタログでは、有名料理人が手がけた麺料理や、鮮魚店が厳選したタチウオとキンメダイのしゃぶしゃぶセットなどを用意。相手にIDとパスワードが記載されたカードを届け、専用サイトから商品を選んでもらうカード型ギフトも新たに導入した。

 毎年訪れるという主婦(68)=同市南区=は「娘たちに贈る特別感のあるお菓子を探しながら、自分用にも購入したい」と話した。

 天満屋は岡山店の6階葦川(いせん)会館で約1400点を扱う予定。地元の酒蔵と企業が協業し、廃棄される酒かすを活用したバウムクーヘンやサワラのかす漬けといったオリジナル商品を中心に売り込む。津山店(津山市新魚町)は3日から、倉敷店(倉敷市阿知)は8日から受け付ける。

 各店ともピークは今月下旬~12月上旬と見込む。

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