百貨店のお歳暮商戦が本格化 コロナ5類移行、狙うは会食需要

日本橋三越本店に登場したお歳暮の特設売り場=1日午前、東京都中央区

 大手百貨店各社は1日、店頭でのお歳暮の受け付けを始め、商戦が本格化した。新型コロナウイルス感染症の5類移行後初の年末年始を控え、家族や友人で集まる会食用として調理の手間がかからない食品を充実させた。物価高で節約志向が高まる中、「たまにはちょっとぜいたくをしたい」という顧客の声にも対応する。

 日本橋三越本店(東京都中央区)では従業員による決起集会を開き、客を出迎えた。開店前から100人以上が列を作り、開店と同時に特設売り場になだれ込んだ。東京都文京区の女性(70)は勤めていた職場の同僚に贈る予定で「物価高で節約はしているけど、感謝の気持ちは伝えたい」と話した。

© 一般社団法人共同通信社