規制委員長「慎重に1年間審査」 川内原発の運転延長で

記者会見する原子力規制委の山中伸介委員長=1日午後、東京都港区

 原子力規制委員会の山中伸介委員長は1日の定例記者会見で、運転開始から40年が近づく九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の20年運転延長を認めたことについて「新しい技術論点はなかったが、慎重に1年間審査した」と述べた。

 川内1号機は2024年7月に、2号機は25年11月に運転開始40年を迎える。25年6月には60年を超える原発の運転が可能となる新制度の法律が施行され、2基とも改めて規制委の審査を受ける必要がある。

 新制度での審査申請は今年10月から受け付けを始めている。国内原発の高齢化を受けて審査業務の増加が予想される。

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