事故で搬送遅れ、女性死亡 市消防「因果関係なし」

 大阪市消防局は1日、80代女性を搬送中の救急車が建物と接触する物損事故を起こし、病院への到着が21分遅れたと明らかにした。女性は搬送時に意識不明となり、病院で死亡が確認された。市消防局は医師の診断結果として、搬送遅れと死亡の因果関係は認められなかったとしている。

 市消防局によると1日午前3時35分ごろ、東淀川区大桐3丁目で、女性を救急車に乗せた後、進行方向を転換しようと後退した際、赤色灯と建物の一部が接触した。警察に事故を申告する必要などのため走行できず、別の救急車が搬送した。

 市消防局は「事故の再発防止の徹底に取り組む」とのコメントを出した。

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