【MLB】現在開催中のワールドシリーズに進出したことのない唯一のチームとは?

写真:若手ながらもチームを牽引するフリオ・ロドリゲス

日本時間11月1日に行われた、ワールドシリーズ第4戦はレンジャーズがダイヤモンドバックスを11-7で下し、初の世界一に王手をかけた。仮にレンジャーズが世界一を達成すると、世界一を達成したことのないチームは残り5チームとなる。

その中でも唯一ワールドシリーズを経験したことのないチームがある。それはマリナーズだ。マリナーズは1977年に創設され、創設以来ア・リーグの西地区に所属している。マリナーズには過去イチローや岩隈久志など多くの日本人が在籍しており、日本人にはなじみのあるチームではないだろうか。

マリナーズは過去に5度ポストシーズンに出場している。その中で最もワールドシリーズ進出への期待感があったのは、2001年シーズンである。このシーズンはMLBタイ記録となる116勝を挙げ、地区優勝した。リーグディビジョンシリーズでは、インディアンス(現:ガーディアンズ)を3勝2敗で下したが、リーグチャンピオンシップシリーズにてヤンキースに敗れ、ワールドシリーズ進出を逃した。この年、イチローはMVPと新人王をダブル受賞している。

昨年マリナーズは、後に最大18年で4億7000万ドルという巨額契約を結ぶルーキーのフリオ・ロドリゲスやジョージ・ガービーなどの台頭により、21年ぶりのポストシーズン出場を果たした。今年は終盤の追い上げにより、アストロズやレンジャーズと最後まで地区優勝を争ったが、勝ちきることができず、2年連続のポストシーズン進出を逃した。

ここまでワールドシリーズに進出したことがないものの、ここ2年の戦い方を見ると、少しずつ力をつけているように感じる。実質生涯契約ともいえるロドリゲスをチームの核に据え、他にも多くの若手が台頭しつつある。マリナーズが初めてのワールドシリーズ進出を果たす日は近いのかもしれない。

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