愛猫のトイレ、砂が散らかりがちになる理由3つ 回避する方法はある?

1.猫砂の掻き方が激しい

愛猫がうんちのあとに激しく砂を掻くせいで、トイレまわりの掃除が大変!という経験はありませんか?

実はこれ、太古から備わっている猫の習性が原因です。

野性時代の猫は外敵から身を守るために、排泄物に砂をかけて隠していました。その習性がイエネコとなった今も残っているために排泄後に砂を掻くのです。

砂の掻き方には個性があり、ほとんど砂をかけない猫もいれば、これでもか!と言わんばかりに激しく掻く猫もいますし、後ろ足で砂を蹴り飛ばす猫もいます。とはいえ生まれついての習性なので残念ながらやめさせることはできません。

2.肉球の間に挟まった猫砂が散らばる

トイレから離れた部屋で猫砂を見つけて「どうしてこんなところに猫砂が?」と首をひねった経験がある飼い主さんも多いと思います。

もちろんその原因は猫です。おそらく肉球の間に挟まった猫砂が、散歩中やお手入れの際に落ちたのでしょう。

肉球の間に挟まった猫砂は猫が手足を振る、舐める、爪とぎをするなどの際に落ちますが、どこで落ちるかは猫次第。とくに粒の小さな猫砂は挟まりやすいので、家の中のどこにでも運ばれていくのです。

3.トイレのサイズが小さい

トイレのサイズが小さいのも猫砂が飛び散る原因です。

排泄物を隠そうとして砂を掻くのですから、サイズの小さなトイレでは、外に飛び出す猫砂が増えるのも当然です。砂の掻き方が激しい猫であればさらに悲惨な状況になることも十分ありえます。

トイレは猫の体格にあわせて用意する必要があります。体長の1.5倍以上のサイズが理想です。

ただし日本で販売されているトイレは住環境との関係もあってか、コンパクトなものが多いと言われています。体の大きな猫の場合は、衣装ケースなどで代用するのがおすすめです。

猫砂の飛び散りを回避する方法

猫砂は踏むのも痛いですし、帰宅してすぐに部屋中に散乱する猫砂を片付けるのも毎日だとうんざりしますよね。

とはいえ砂を掻くのは猫の習性ですから、やめろと言ってやめさせられるものではありません。愛猫に思いっきり砂をカキカキしてもらうためにもしっかりと対策をしておきましょう。

トイレを変える、囲う

猫砂の飛び散りを防ぐには、猫が思いっきり砂を掻いても飛び出さないトイレにすることです。

  • ドーム型のトイレにする
  • 上から入るタイプのトイレにする
  • サイズの大きなトイレにする
  • 深さのあるトイレにする

ドーム型や上から入るタイプのトイレであれば、囲われているので猫砂を掻いた際の飛び散りはかなり軽減できます。

またトイレを変えなくても、まわりを家具やつい立てのようなもので囲うだけでも良いでしょう。

囲われているトイレが苦手な猫には、大きいサイズや深さがあるトイレに交換するだけでも飛び散りを軽減できる可能性があります。

飛び散り防止のマットを敷く

肉球に挟まった猫砂が家のあちこちに落ちているのが気になる場合は、トイレのまわりに飛び散り防止マットを敷くのがおすすめです。飛び散り防止マットを踏むことで肉球の間に挟まった猫砂が落ちてくれるので、室内への飛び散りが軽減できます。

マイクロファイバー製のマットや人工芝で代用することも可能です。

代用品でも問題はありませんが、常に清潔に使えるように水洗いができて手入れが簡単なものを選ぶと良いでしょう。

粒の大きい猫砂に変える

粒のサイズが大きめの猫砂に変えることも、飛び散りを軽減できる方法のひとつです。

粒が小さな猫砂は肉球の間に挟まりやすく、飛び散りの原因になります。ですから粒の大きな猫砂に変えれば肉球の間に挟まりにくくなるというわけです。

軽い猫砂はゴミに出したり購入時荷運ぶのも楽ですが、砂が飛び散りやすい原因になります。少し重めの砂を購入するのも飛び散り防止の一環になります。

ただし猫の多くは粒の小さな猫砂を好む傾向があります。

猫砂が好みにあわないからと排泄を我慢する猫もいます。そうなるとトイレ以外の場所での粗相や病気の原因になる可能性もありますので、猫砂の変更は慎重におこないましょう。

中には、猫トイレの中にペットシーツを敷いた状態で排泄が可能な猫もいます。好みもありますので、一概には言えませんがやってみる価値はあります。

まとめ

猫砂が散らかるのを完全に防ぐのは不可能ですが、工夫次第で軽減することはできます。

まずはどうして猫砂が飛び散るのかを知ることが大切です。愛猫がトイレに入ったら、トイレが小さすぎないか、砂の掻き方が激しくないかなど排泄の様子を観察し原因を特定しましょう。

原因がわかってしまえば、対策はむずかしくはありません。

飛び散りにくいトイレを使用する、便利グッズを使用する、猫砂を変えるなど愛猫の様子に合わせて適切に対策をおこないましょう。

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