安納サオリ、ワンダー王者・MIRAIに毒舌「なんでそんなに支持がないの?」スターダム会見が凍り付く

スターダムの「STARDOM GOLD RUSH 2023 ~しらんけどスターダム~」(11・18、ディオンアリーナ大阪第1競技場)で行われる〝白いベルト〟ワンダー・オブ・スターダム選手権の会見が1日、都内で行われ、挑戦者の〝絶対不屈彼女〟安納サオリが痛烈な毒舌を王者・MIRAIに浴びせた。

お互いに敬意を示しつつ決意表明する〝通常運転〟が一変した。安納は「素朴な質問していい?」と切り出すと、「バカにしているんじゃなくて、なんでMIRAIってそんなに支持がないの?カワイイし、愛されるし、強いし。でもなんで白いベルトの王者として支持がないの?私はそうに感じる。(MIRAIも)そう感じる?」と言い放った。

安納は落ち着いた表情を崩さずに「私はプロレスラーとしてはMIRAIが好き。だから安心して。私があんたの肩の荷を降ろしたるわ」と言い放ち、互いに席を立って視殺戦を展開。頬をなでられたMIRAIは、安納が悠然と退出するまで何も言えず、最後に厳しい表情で「絶対に防衛します!」と語るしかできなかった。

MIRAIは今年の7・2横浜武道館大会で中野たむからベルトを奪取。第19代王者に就き、9・3広島大会で小波を、10・9愛知大会で渡辺桃を退けた。ただ、これまでの3戦はいずれも大会のメインでなかったのは事実。戴冠時には「私個人よりもスターダムを輝かせる」と誓っていただけに、存在感を高めたいところだろう。

安納は毒舌を繰り出す前は「私が年々思うことがあって、例えば友人、応援してくれる人は自分の鏡なのかな。高校生の時は見た目が派手で、好かれるのも派手な人が多かった。中途半端な時期は中途半端な関係の人が多かった。自分の周りを見て、今の自分を知るのは間違いじゃない」と自身の考えを明かし、「なぜこんなことを話すかというと、遠いと思っていた『白いベルト』に触れられる距離まで来た。これは私が白いベルトのレベルに来たってことかな。それを証明してみせる」と決意を口にしていた。

MIRAIは、5☆STAR GPのリーグ戦で初対戦だった安納に敗れ、今タイトル戦に至った経緯を振り返りつつ「負けて悔しかったけど、楽しかったし、もっと戦いたかった。安納サオリのクールに包まれたな感じを引っぺがしたい。他の団体でも最前線で戦っている相手。ベルトの重みを感じるけれど、その重みにつぶされたらダメなので、気負いすぎず白いベルトとともに輝きたい。安納のクールな印象は、自分とは真逆のように思うけれど、やられても何度も立ち上がる自分の〝リアルシンデレラ〟の部分と〝絶対不屈彼女〟には共通点があるはず。クールな部分を引っぺがしたい」と応じていた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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