<レスリング>【2023年世界選手権・レビュー(19)】女子72kg級/優勝選手・表彰式・闘いのあと

(2023年9月16~24日、セルビア・ベオグラード)


【女子72kg級】
アミト・エロル(Elor, Amit=米国)

2004年1月1日生まれ、19歳。ロシアにルーツのある家系だが、生まれは米国カリフォルニア州。柔術を経て7歳から柔道とレスリングを始め、10歳からレスリングに専念。2018年U15パンアメリカン選手権優勝で国際舞台デビュー。翌年の世界カデット(現U17)選手権69kg級で3位。コロナ禍を経て2021年同選手権で優勝。ジュニア(現U20)の世界選手権も68kg級を制した。

2022年は72kg級に上げ、U20世界選手権で連覇を達成。シニアの世界選手権でも初出場初優勝。米国協会によると、「18歳8ヶ月」の世界チャンピオンは、2015年のカイル・スナイダー(男子フリースタイル97kg級)の「19歳9ヶ月」を更新する米国史上最年少の世界チャンピオン。

世界選手権のあとのU23世界選手権も制し、同一年に3世代の世界選手権を制覇。2023年もパンアメリカン選手権を制したあと、前年に続いてU20世界選手権シニアの世界選手権を制した(注=その後、U23世界選手権も優勝し、10代にして2年連続3世代の世界選手権を制覇)


■アミト・エロルの話「プレッシャーをかけ続け、緊密なコンタクトを取るのが作戦で、(決勝は)それができました。私には、やるべきことや改善しなければならないことが、たくさんあります。しかし、再び世界チャンピオンになれたのは、素晴らしいことです。とても幸せです。

パリ・オリンピックへ向けては、まだはっきりとは分かりませんが、おそらく68kgへ落とすでしょう(注=U23世界選手権のあと明言)。私はこれまで体重を落としたことがありません。もし体重を落とすなら、それは健康的な方法でなければなりません。私と私の体にとって最もいいと感じるものを目指します」


《1回戦~決勝の成績》=トーナメント表
決 勝 ○[8-2] Enkhamar, Davaansan(モンゴル)
準決勝 ○[テクニカルスペリオリティ、5:24=12-2]Dacher, Kendra Augustine Jocelyne(フランス)
3回戦 ○[6-0]森川美和(日本)
2回戦 ○[7-0] Nesrin BAS(トルコ)
1回戦 BYE


【表彰式】

[2]Enkhamar, Davaansan(モンゴル)
[3]Bakbergenova, Zhamila(カザフスタン)
[3]森川美和(日本)
[5]Dacher, Kendra Augustine Jocelyne(フランス)
[5]Strzalka, Natalia Iwona(ポーランド)

© 公益財団法人日本レスリング協会