【タイ】MGのEV用バッテリー工場、東部に開設[車両]

中国自動車最大手の上海汽車集団(SAICモーター)とタイの大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループの合弁会社で、「MG」ブランドを展開するSAICモーター・CP(上汽正大)は10月31日、東部チョンブリ県の工場敷地内に電気自動車(EV)用のバッテリー生産工場を開設したと発表した。年産能力は5万個に達する見込みだ。

工場は、組み立て区画と試験区画の2つのエリアに分かれる。ハッチバック「MG4エレクトリック」用のバッテリーを生産し、将来的には他のモデルにも拡大する見通し。現在は生産準備段階で、2024年に正式にオープンする予定だ。

SAICモーター・CPの趙峰社長は、「東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国で販売するEV用バッテリーの生産拠点となる可能性があると認識している」とコメントした。さらに同氏は、「川上から川下までのEVエコシステムの拡充を図るため、ニューエナジー工業団地の整備を進める」と語った。

工場の敷地面積は75ライ(12万平方メートル)。第1期の投資額は5億バーツ(約21億円)で、3期にわたって工事が実施される。

「MG」ブランドを展開するSAICモーター・CPは、東部チョンブリ県にEV用のバッテリー生産工場を開設したと発表した=10月31日、タイ・バンコク(同社提供)

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