WEST.重岡&Snow Man岩本の景品カードが事務所問題でデザイン変更「景品表示法違反」の指摘に久光製薬が示した“反論”

(久光製薬のフェイタス公式HPより)

東山紀之(57)が新たに設立されるエージェント会社の社長就任を断念したと報じられるなど、余波が広がっている旧ジャニーズ事務所(現SMILE-UP.社)。所属タレントも「ジャニーズ」と冠したグループ名を変更するなど対応に追われるなか、SNSでは“ある出来事”が波紋を呼んでいる。

今年4月にWEST.の重岡大毅(31)とSnow Manの岩本照(30)が“肉体派コンビ”として、久光製薬株式会社が販売する経皮鎮痛消炎テープ剤「フェイタス」シリーズのイメージキャラクターに起用された。

同商品をめぐっては、対象商品を購入して応募すると抽選で景品が当たる「『ジクロの力』で応援!フェイタスWキャンペーン」を実施。キャンペーンの「プレミアムコース」では、重岡と岩本が写ったプリペイドカード「QUOカード」が景品として告知されていた。

「具体的には『ジクロ』のワードにかけた496円分のQUOカード2セットを、400名にプレゼントするというコースです。レシート有効期間は8月7日~9月30日で、キャンペーン期間は8月7日~10月6日。景品として告知されていたカードは、商品名が記載された赤と水色それぞれのカードに重岡さんと岩本さんが笑顔で写っているデザインでした」(ドラッグストア関係者)

だが実際には、今回の性加害問題によって、景品のカードデザインから2人の姿は消えていたようで……。X(旧Twitter)では当選者から苦言を呈する声が上がっているのだ。

《やっぱり納得できないよ久光製薬さん しげひーのデザインのQUOカードだからフェイタス頑張っていっぱい買って応募したのに 当選してめっちゃ喜んだのに住所入力画面でいきなり出してくるのずるいよ、、、》

《フェイタスだけどキャンペーン中はリンクも下げずに2人の肖像使って宣伝しておきながら当選したらデザイン変更ジャニーズ問題ですご了承くださいはさすがに企業としてどうなん? キャンペーン中の時から問題は発生してたから告知の一文くらいHPに掲載できたのでは? これじゃ単なる良いとこ取り…》

景品のQUOカードに重岡と岩本が写っていることから、わざわざ商品を購入して応募したファンも少なくなかったようだ。こうしたファンの悲鳴に、《これはおとり広告になるのでは…景品表示法違反にあたるかと思います》《これは久光さん良くないわ 詐欺になるわ》といった指摘も。

■久光製薬は「景品表示法に違反するとは考えておりません」と回答

そこで本誌が11月1日に、久光製薬株式会社広報室へ取材を申し込んだところ、同日夜に文書で回答があった。

まず、景品であるQUOカードのデザインが変更されたことは「事実です」と認め、その理由について次のような説明があった。

「当社は、人権尊重についての基本的な考え方を規定した当社の企業憲章に則り、性加害はもとよりいかなるハラスメントも容認いたしません。旧ジャニーズ事務所の不祥事に対し、今後同事務所の新経営陣が講じる再発防止策が当社の納得いくものでなければ、現在のタレント契約は期間満了をもって終了し、新たな契約も締結しないとの方針です。

これに伴い、旧ジャニーズ事務所の所属タレントを起用したCM活動を含む全ての販促活動も中止しておりますので、本キャンペーンのQUOカードデザインも同事務所に所属するタレントは使用しないデザインに変更させていただきました」

なお変更後のデザインは、「『フェイタス』のパッケージデザインに変更いたしました」とのこと。いっぽうで「当選者からデザイン変更による苦情は寄せられているか?」との質問には、「ご意見はいただいております」との回答があった。

また一部X上で散見された「景品表示法に抵触するのでは?」との指摘には、次のようにキッパリ否定した。

「当社は、旧ジャニーズ事務所の人権問題及び倫理上問題となる行為は決して許されるものではないとの判断から、所属タレントを起用したCM活動を含む全ての販促活動を中止しております。

本キャンペーンの実施にあたり、予めお断りしていますように、このような理由で止む無く内容を変更させていただいたものであり、景品表示法に違反するとは考えておりません。ご当選されたお客様の中には当初デザインのQUOカードを楽しみにしておられたお客様も多くいらっしゃると思いますが、当社も苦渋の決断でありますこと、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます」

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