奈良県内初「電柱アート」で古都PR プロ、高校生など感性光る51作品

優秀賞と奈良市長賞を受賞した尾崎さんの電柱アート作品=1日、奈良市中院町の元興寺

 電柱広告の部分にアート作品を展示する「電柱アート」で、町に新たなにぎわいを生み出す「アートウォーク古都inならまち〜電柱デザインコンクール2023〜」が1日、奈良市東林寺町の市ならまちセンター周辺で始まった。奈良県内では初めて。30日まで。

 古都奈良の魅力をテーマに計51作品が電柱計26本に展示。作品のサイズは電柱広告と同じ縦約150センチ、横約33センチで、電柱1本につき2作品が取り付けられている。

 電柱広告のデザイナーとして活躍するプロや京都市立芸術大生に加えて、地元部門に奈良市の関西文化芸術高校生たちも参加。作品のモチーフには奈良をイメージするシカが多く用いられているが作品ごとに雰囲気が異なり、制作者それぞれの感性で奈良の魅力をPRしている。

 地元学生部門の最優秀賞に選ばれた関西文化芸術高校3年の加瀬歩乃佳さん(18)は「ほっこりしてもらえるように、可愛い雰囲気のシカを描いた」。同部門で優秀賞と特別賞の奈良市長賞を受賞した同3年の尾崎日生さん(17)は「多くの人に奈良のいいところを見つけてほしいと、虫眼鏡を描いた」とそれぞれ作品のポイントを話した。

 期間中、気に入った作品に投票して、コンビニで使用できる割引券が当たる抽選会を、数量限定で実施。参加方法は、展示作品の下部に表示のQRコードから気に入った作品に投票して、ニューヤマザキデイリーストア奈良猿沢Deer店(同市池之町)で投票した画面を提示する。

 詳しくは、同イベントのホームページ(https://dc2023.denchu-koukoku.jp/)。

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