【園田・楠賞】ボヌールバローズが快勝…カラ馬に絡まれるアクシデントも

11月1日、園田競馬場で行われた11R・楠賞(3歳・ダ1400m)は、吉原寛人騎乗の3番人気、ボヌールバローズ(牝3・大井・福永敏)が快勝した。4馬身差の2着に1番人気のスペシャルエックス(牡3・北海道・田中淳司)、3着にラビュリントス(牝3・川崎・内田勝義)が入った。勝ちタイムは1:28.5(良)。

2番人気で御神本訓史騎乗、サーフズアップ(牝3・船橋・山下貴之)は、4着敗退。

3番人気で大井のボヌールバローズが重賞2勝目を挙げた。ハナに立ちながらも空馬に絡まれて2番手に下げたが、最後の直線で差し返した。2着は1番人気で北海道のスペシャルエックス、3着には8番人気で川崎のラビュリントスが入った。

吉原「すごい根性見せてもらった」

楠賞 口取り (C)兵庫県競馬組合

アクシデントでレース展開が乱れても、打開して勝てるボヌールバローズの力量が違った。「すごい根性を見せてもらった。カラ馬に前をカットされてひるんだが、まだ脚を使ってなかったし、外へ切り返せる隙もあった」とコンビを組んで2戦目の吉原は驚嘆した。

好スタートを決めたボヌールバローズが逃走。しかし、1角手前で鞍上が落馬したサラキャサリンが外から追い上げ、向正面で先頭に立つとスペシャルエックスが続いた。「何が起きてるのかは分からなかった。前走はハイペースで粘ったので、自分のペースならと思っていた。手応えも良かった」と吉原。4角で外へ持ち出すと一気に加速した。

東京ダービーは13着だったが、無敗の南関東3冠馬となったミックファイアを相手に逃げて真っ向勝負した。その後の休養で一気に成長が促された。「5月の遅生まれなので大事に使ってきた。その効果が出てきた。スピードと自制心がある」と福永敏師。次走は地元への凱旋レースで、12月30日のシンデレラマイルを予定している。

ボヌールバローズ 10戦4勝
(牝3・大井・福永敏)
父:ヘニーヒューズ
母:ジュリエットソング
母父:ディープインパクト
馬主:猪熊広次
生産者:酒井牧場

【全着順】
1着 ボヌールバローズ 吉原寛人
2着 スペシャルエックス 田中学
3着 ラビュリントス 岩橋勇二
4着 サーフズアップ 御神本訓史
5着 ヒメツルイチモンジ 下原理
6着 ベラジオソノダラブ 吉村智洋
7着 レヴィアタン 廣瀬航
8着 スマイルジョナス 笹田知宏
9着 アドワン 田野豊三
10着 ナイトオブバンド 岡部誠
11着 フクノユリディズ 石川倭
競走中止 サラキャサリン 松木大地

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